Go to contents

脱北の要衝地、会寧が当局の集中検閲地域に

脱北の要衝地、会寧が当局の集中検閲地域に

Posted February. 06, 2007 06:49,   

한국어

会寧(フェリョン)は、北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記の生母である金貞淑(キム・ジョンスク)の故郷で、革命史跡地も多い。中国に近く、外部との接触が頻繁なため、最近、北朝鮮で最も「資本主義的」な都市に変わった。

この会寧が、脱北者たちの主要経路の役割を果たしたことから、北朝鮮当局から検閲集中地域に指定されたという。国境警備隊員の集団脱北も、強化された取り締まりや拘束、逮捕された警備隊員の処刑など、一連の事件の影響で発生したと消息筋は伝えた。

▲革命史跡地から北朝鮮脱出の要衝地に〓会寧市は人口約15万人で、多くの幹部が輩出された地域だ。日本の植民地支配時代、抗日闘争にも積極的に参加し、家柄もいいという評価を受けている場所だ。

しかし、会寧は1990年代半ばから、脱北者たちが最も好む脱北の要衝地に変わった。狭い川を渡れば、言葉が通じる延辺朝鮮族自治州があるためだ。

会寧出身の脱北者である金ジンホ氏は、「家門に抗日闘争参加者1、2人ぐらいいるのが普通の会寧だが、今では多くの脱北者を出すところになった」と話した。

会寧の情勢はリアルタイムで韓国に伝えられ、北朝鮮関連の映像がここを通じて流出される。外部世界の多くの情報と接しているため、体制への不満も強い。

▲「資本主義の前哨地である会寧を浄化せよ」〓会寧で貿易に携わるチョン・イルグク(仮名)氏は5日、東亜(トンア)日報との電話インタビューで、「昨年12月に金総書記が、今年の生母生誕90周年を迎え、会寧を『浄化』せよと指示した」と伝えた。資本主義文化の流入の前哨基地になった会寧を見過ごすことはできないという考えと解釈される。

チョン氏は、「指示が下された後、党、軍、保衛部、保安署、検察所、裁判所が人力を総動員して合同検閲隊を構成し、強力な取り締まりに入った。最初の措置として、会寧にある貿易会社を撤収させている」と話した。

▲「賄賂は受け取り、人は申告せよ」〓脱北者たちによると、会寧の北朝鮮国境警備隊員の間では、「除隊するまでに北朝鮮の金で500万ウォン(約160万ウォン)稼ごう」という言葉が流行している。平均月給3000ウォンの北朝鮮労働者にとって140年間かかる金額だ。彼らは、脱北者1人を渡らせる見返りに、中国の金で500元(北朝鮮20万ウォン)を受け取っている。

会寧の豆満江(トゥマンガン)の向かい村に住んで密輸をしている朝鮮族住民の金氏は5日、「最近は脱北がほとんど不可能で、警備隊員たちの金づるが減っている。北朝鮮当局が警備隊の軍人たちに『わいろは受け取って人は申告しろ』という破格の案を提示した」と伝えた。



zsh75@donga.com