政府からの褒賞を受けられるようにする条件で関連業者から金品を受け取ったり、傘下機関で接待を受けた農林部の公務員が、軒並み警察に摘発された。消費者は農林部の公務員がでたらめに選定した商品を優秀農産物と信じ、高いお金を支払ってきたわけだ。
ソウル警察庁捜査科は、虚偽の功績調書を作り政府褒賞を受けられるようにした見返りに金品を受け取った疑いの李（５０、５級公務員）容疑者ら農林部公務員１５人と、彼らに賄賂を渡した疑いの韓国伝統食品加工協会前会長の李（４７）容疑者やＧ社の代表・イム（４１）容疑者ら３人を、５日在宅起訴した。
警察はまた、農林部の公務員に提供する接待の費用をやり繰りするため、工事を虚偽の発注した疑いで金（５５）容疑者ら農水産流通公社の職員５人も、ともに在宅起訴した。
▲賄賂で選抜された優秀農産物業者〓警察によれば、農林部事務官の李容疑者は、０２年１１月、「優秀農産物ＢＥＳＴ５選抜大会」を主管し、同大会参加社の代表である李容疑者とイム容疑者に「大統領賞と首相賞をもらえるようにしてあげる」と話し、２億１７００万ウォンを受け取った疑いだ。
警察は、イム容疑者らが李容疑者が知らせた審査委員のリストと審査基準でロビーを展開して、それぞれ大統領賞と首相賞を受賞したことを明らかにした。
李容疑者にはまた、０３年１０月頃、韓菓会社の代表・金（５０）容疑者から「０３年農産物加工産業発展有功者褒賞審査」で石塔産業勲章が受賞できるようにしてくれという請託とともに、３７００万ウォンを受け取った疑いも持たれている。
李容疑者は金（５７、３級公務員）容疑者ら仲間３人と組んで、この会社が３０万ドル分の韓菓を輸出したように書類を偽って、勲章を受けられるようにしたことが分かった。
▲傘下団体の職員にもお金を要求〓チェ（５１）課長ら農林部の公務員８人には、農林部の傘下団体の韓国伝統食品加工協会の代表だった李容疑者が、伝統食品の開発用途で受けた国庫補助金１９億５０００万ウォンを、不動産投機に使った事実を黙認する代わりに１５００万ウォン相当の接待を受けた疑いが持たれている。
農林部の傘下機関の農水産物流通公社の職員は、農林部公務員の接待に使うため、虚偽の予算を受け取っていたことも分かった。金容疑者ら農水産物流通公社の職員５人は、秋夕（チュソク、旧暦のお盆に該当）の時に開設した直取引市場に広報用の施設を建てるとして、約３５００万ウォンの予算を受け取った後、このうち、１０００万ウォンを農林部公務員の接待に使っていた。
警察の捜査について農林部側は、「当事者が皆、疑いを否認しており、監査室の調査結果でも賄賂授受の疑いを発見できなかった」と述べた。
農林部事務官の李容疑者も４日、釈明資料を出して、「貸していたお金を返してもらったのに、警察は賄賂として追い込んでいる」と弁明し、「勲章授賞と関連しても影響力を行使できる部署にいなかった」と主張した。
zeitung@donga.com
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