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ブッシュ大統領「腐敗・独裁者との闘争」宣言

ブッシュ大統領「腐敗・独裁者との闘争」宣言

Posted August. 12, 2006 10:22,   

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ブッシュ米大統領は10日、(独裁国家の)腐敗した権力者たちが、国際金融システムに近づけないように遮断すると述べ、「これは米政府の主要な仕事だ」と宣言した。米国務省は、北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)政権を核心遮断対象のひとつとした。

ブッシュ大統領は同日、声明を発表し、「高官による腐敗、すなわち腐敗政治(kleptocracy)は、自由と民主主義を増進させ、貧困や国際犯罪、テロを終息させようとする私たちの努力を妨害する深刻な権力濫用だ」とし、「独裁国家の腐敗政治家に対抗する闘争を宣言する」と述べた。さらに「意思を共にする国々、国際金融共同体の参加に、この闘争の成敗がかかっている」と強調した。

米政府は、今回の措置がターゲットにする全世界の現職腐敗政治家を具体的に明示せず、フセイン元イラク大統領やフジモリ元ペルー大統領など、前職者の名前だけを挙げた。

しかし、大統領声明を補充説明するブリーフィングで、ジョゼット・シャイナー国務次官(経済企業・農業担当)は、「北朝鮮が特別な関心の対象か」という質問に、「北朝鮮は多くの面で特別な関心の対象だが、同問題でも非常に核心的だ」と述べた。そして、「核心的という言葉の意味は、多様な次元の腐敗が存在し、腐敗の供給と需要の構造を備えているという点を言う」と説明した。

シャイナー次官は、「米国が最も焦点を置く対象は『巨大な腐敗(grand corruption)』すなわち高官の腐敗が政府全般に拡散し、国家発展に使われるべき金が不法な目的に流用されるケースだ」と強調した。「不法な目的」とは偽ドル製造や大量破壊兵器の開発を指すとワシントン消息筋は説明した。

シャイナー次官は、米政府内の各機関の協力および外国機関との協力を通じて、「腐敗官吏」を見つけ出し、処罰すると強調した。

米財務省も同日、ホームページに掲載した声明で、「不正に取得した金を、国際金融システムを利用して移転しようとする腐敗した権力者たちを遮断する」とし、「事案によって、財務省は、米国国外の腐敗した権力のネットワークを凍結させる具体的な権限を与えられるだろう」と述べた。これは、財務省がこれまで北朝鮮の海外口座を凍結したり監視したりするうえで、使用したのと同様の論理だ。

同日の宣言は、米政府の対外政策の根幹を成してきた「民主主義拡散論」と同じく、ブッシュ政府がさらなる政策原則を提示したものと理解される。



sechepa@donga.com