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「千年茶」、1300万ウォンで落札

Posted May. 22, 2006 03:01,   

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「千年の歳月と職人の真心が込められた『千年茶』は、1300万ウォンで落札されました」。

21日午後2時、慶南河東郡花開面(キョンナム・ハドングン・ファゲミョン)ウンス里の河東茶文化センター前のステージで、「第11回河東野生茶文化祭」の特別イベントとして開かれた千年茶のオークション。

チョン・サンヨン河東緑茶発展協議会長が500人余りの観客の前で、「一番高い値段を書いたソウルの社団法人・茗園(ミョンウォン)文化財団に落札した」と発表するや、嘆声とため息が交差した。

オークション初日の19日から、この「名品」を手に入れるために、1001万ウォン、1152万ウォン、1155万ウォンなどと書いた人々がいたためだ。応札者のほとんどが、茶の栽培農家か研究家、宗教団体だった。

しばらくしてから、茗園文化財団の金ウィジョン理事長は、「河東の緑茶が世界に広がることを望む気持ちから、千年茶を河東郡に寄贈する」と電撃発表した。拍手の中で、金理事長は、「韓国の伝統と茶道を守るのを喜びとしてきた。千年茶は世界のどこにもなく、河東茶の優秀性は説明が要らない」と述べた。

同財団は、茶文化の普及や作法などに尽力している茶礼教育機関。金理事長はソウル市無形文化財27号の宮廷茶礼保有者であり、財団設立者の茗園・金ミヒ先生の次女。

千年茶のオークションは計画段階から多くの関心と議論を呼び起こした。河東の緑茶の優秀性を知らせ、「1000年になる茶の木から採った」という意味で1000万ウォンからオークションを始めたが、「高すぎて違和感をもたらす」という批判もあった。

100グラムで1000万ウォンだと、高級な煎茶よりも100倍以上高い。緑茶名人の手を経て、デパートで売られている名品緑茶もほとんど250万ウォン前後。

しかし、千年茶は多様な価値と稀少性を持っている。茶の葉は慶尚南道(キョンサンナムド)の指定記念物264号のトシン茶園の代表、オ・シヨン(55)さんの茶の木から採った。高さ4.2メートル、周囲57センチで国内最古のこの木の樹齢は1000年を数える。オさんが穀雨頃の4月下旬、新芽を採って、今月初め、誠を尽くして製造を終えた今回の茶は、柔らかい味と深い香が一品だ。また、この茶は、別途注文した螺鈿漆器の茶の容器と純金20匁で飾った茶匙などと一緒にオークションに掛けられた。

この木からは年間200グラムぐらいの茶の葉の生産が可能だが、普段は茶の葉を採らない。記念物として保護されている上、木が高すぎて、ややもすれば枝などを損ねる恐れがあるためだ。このため、今後はこのような茶のオークション計画は、今のところない。



manman@donga.com