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「葛藤のエネルギーを世界攻略に使え」李光耀氏が来韓講演

「葛藤のエネルギーを世界攻略に使え」李光耀氏が来韓講演

Posted May. 20, 2006 03:00,   

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李光耀シンガポール元首相(内閣顧問)は、「韓国が世界一流の国になるためには、『葛藤のエネルギー』を和合のエネルギーに切り替えるのが何より重要だ」と強調した。

李元首相は、19日、東亜(トンナ)日報と高麗(コリョ)大学が共同で主催した第20回仁村(インチョン)記念講座に参加して、「韓国は急速な経済成長にも関わらず、外国人から見ると『葛藤の国』に見える。お互いに違う意見と利害関係を持つ勢力間の合意を見出すことに、国のエネルギーを集中する方が良い」とアドバイスした。また、「労使、政党間の葛藤から発生するし烈なエネルギーを回して、世界を攻略するのに使ったら、韓国は今よりはるかに発展できるだろう」と述べた。

02年の訪韓後、4年ぶりに再び韓国を訪れた李元首相は、同日、高麗大学で名誉政治学博士号を受けた後、「グローバル人材の確保—グローバル大学に成長するためのカギ」というテーマで特別講演を行った。同氏は講演で、特に成功する国の3大条件として「リーダーシップ」、「政権の安定」、「政策の一貫性」を提示した。

20世紀に世界主要指導者のうちの1人に挙げられる李元首相は、続いて「教育と経済発展のための長期的な戦略が立てられる人が本当のリーダー」と述べた。また、「30〜40年内に『中国の世紀』が到来するだろう。先端技術分野で韓国が持っている対中競争力も急速に影を潜めかねない」と警告した。さらに、韓国、シンガポールのような国が中国の攻勢の中で生き残るためには、「創意力」を育てるのが急務だと指摘した。

李元首相は、「世界を見極める眼目と国家競争力を育てるためには、他の国の言語を駆使する能力をつけるのが何より必要な時代だ」とし、「英語と中国語という双頭馬車に乗り込むように」と注文した。

さらに、「歴史問題をめぐって韓国、中国、日本の3国の葛藤が続くだろうが、経済的結束は逆らえない大勢だ」との見解を述べ、「韓中日の3カ国と東南アジア諸国連合(ASEAN)を包括する『東アジア共同体』が形成されれば、米国・欧州との経済交渉で不利になることなく、自国の主張をすることができるようになるだろう」と強調した。



mickey@donga.com