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「金亨稷郡」、初めから爆発はなかった

Posted September. 17, 2004 22:25,   

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北朝鮮の両江道(ヤンガンド)で起きた爆発の真相が、「三水甲山(サムスガプサン)」をさ迷っている。北朝鮮が、当初伝えられた金亨稷(キムヒョンジク)郡ではない三水(サンス)郡の発電所建設現場を「爆発場所」と言って、外国大使たちを案内したためだ。「三水甲山」は、三水郡と周辺の甲山を合成した言葉で、険しい奥地を意味する。

爆発場所がころころと変わる政府の情報力の不在はもとより、韓米の情報の交流に異常があるのではないかという指摘を生んでいる。

▲爆発場所を巡って生じた混乱〓北朝鮮両江道で起きた爆発の知らせが初めて伝えられた12日午後、政府は両江道金亨稷郡を「現場」と考えていた。匿名のある政府関係者が12日、「事故が起った地域は山で囲まれており、線路が走っている所と把握される」と言い、国家安全保障会議の関係者も金亨稷郡と考えた。

また鄭東泳(チョン・ドンヨン)統一部長官は16日にも、国会統一外交通商委で、「9日午前に北朝鮮の両江道金亨稷郡地域で奇異な形の雲が衛星で観測された。前夜に観測された地震波との関連性を留意しながら分析したが、関連がないものと把握された」と述べた。公けに金亨稷郡を始めて取り上げたものだ。

これを根拠に、アリラン1号は15日、北朝鮮両江道の金亨稷郡一帯を撮影した。

しかし、解像度が15cmで、アリラン1号に比べてより優れた写真撮影能力を持つ米偵察衛星KH12の金亨稷郡(ウォルタンリ)撮影写真が、16日に韓国政府に提供された後から状況が変わった。米偵察衛星写真で、何の爆発の形跡も見当たらなかったのだ。

白南淳(ペク・ナムスン)北朝鮮外相が13日、「水力発電所建設のための爆破作業があった」と言った後から、爆発場所として三水(サムス)郡が有力になり始めた。

▲爆発を巡る疑惑は整理されるか〓北朝鮮が、平壌駐在の外交団を三水発電所建設現場に案内し、8、9日に2回に渡って「大爆破」を実施したと説明したが、疑問は依然として残る。

米政府の消息筋は17日、「金亨稷郡で何か炎が発生した(something on fire)と考えている」と述べた。9日に撮影された黒い雲が、ミサイル基地や軍需工場の爆発ではなくても、何か事故が起った可能性をあるということだ。

問題は、韓米情報交流の異常な兆しだ。パウエル米国務長官が14日、「(発電所建設用という北朝鮮の説明は)我々が見たことと一致する」と言及したが、李鳳朝(イ・ボンジョ)統一部次官は「パウエル長官が見たものが、何かは分からない」として協力の不在をうかがわせた。

李次官は16日、外交官一行の三水発電所建設現場への訪問後、「金亨稷郡の爆発と関連した情報がない」と述べ、爆発地点を巡る混乱を増加させた。



金影植 spear@donga.com