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「高校野球の全盛期、再到来するのか」

Posted August. 03, 2004 22:37,   

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金ソンガプ現代(ヒョンデ)コーチ(42)。身長168cmに体重61kg。しかし、オールドファンたちはまだ忘れないでいる。建国(コングク)大時代、国家代表チームで不動の中心打者として活躍した彼の「ピーナッツパワー」を。

LGで活躍したチョ・ヒョン(28)はもっと凄かった。彼はシンイル高時代の3年間、短打より本塁打の数が多かった。地域予選ではわざと四球を得たこともあった。

しかし、彼らのプロでの成績は期待に及ばなかった。それさえも、優れた野球センスの持ち主だった金コーチは11年間、プロとして走ったが、本塁打は14個に過ぎなかった。一方、最後までアッパースイングを固守したチョ・ヒョンはかろうじて代打を転々とした挙句、入団4年ぶりの20代初盤に短いプロ人生を締め切った。

プロでどんな変化が生じたので、このような結果となったのか。それはアルミニウムと木製バットの差だった。3日、開幕した鳳凰(ボンファン)旗大会からは、高校野球でも木製バット時代が開かれ、「アルミニウム威力」の量産はなくなるようになった。

これによって、高校野球は一大変革が起こるものとみられる。まず、激しい打高投低現象の緩和。アルミニウムに比べ飛距離が30%ぐらい減少するという木製を使えば、平凡なボールが本塁打に化けることは起こらないだろう。

ヤン・フスン仁川(インチョン)高監督は、「投手保護と打撃、守備、走塁技術の向上と言う四羽の兎を同時に捕まえることができるはずだ」と展望した。

李ヨンチョルKBSスカイスポーツ解説委員も、「面白さのある作戦野球が繰り広げられ、試合時間は短縮されるなど、多様な付随効果があるだろう」と予想した。

経済的な面では、バット一つを全選手が一緒に使うアルミニウムが木製より効果的であるようだが、必ずしもそうではないというのが現場の声だ。国産バット販売シェアでトップを占めているマックス・スポーツのド・サンフン理事は、「最近は、木製も材質がたいへん良いうえ、打者たちが適応すれば折れる場合ももっと減るだろう」と言った。

世界野球連盟(IBAF)が合成樹脂で作った「バウム(baum)バット」の使用を許容したことも幸いだ。米国ルーキーリーグで使うバウムは、アルミニウムに劣らない堅固さを誇る。

1990年代以後、ハンドボール・スコアで汚名を着せられた高校野球。木製バットの導入とともに、この間命脈が切られていた大物投手もまた誕生するのか期待をかけてみたい。



張桓壽 zangpabo@donga.com