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高騰続く原油価格、韓国経済の内需低迷を圧迫

高騰続く原油価格、韓国経済の内需低迷を圧迫

Posted May. 13, 2004 22:28,   

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国際原油価格の傾向を予測する際の基準となる原油先物価格が史上最高を記録した。また、先月の輸入物価も過去3年間で最も高い上昇率を記録した。

このため、原油価格上昇→物価上昇→家計消費萎縮→内需低迷へとつながる悪循環が、ただでさえ低迷している韓国経済の足かせになりかねないという懸念の声が高まっている。

13日、韓国石油公社によると、12日にニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で取引きされたウエスト・テキサス・インターミディエイト(WTI)の6月引取分は、前日より0.71ドル高の1バレル=40.77ドルで取引を終えた。これは83年に原油先物取引が始まって以来、終値としては最高記録だ。ロンドン国際石油取引所の6月物北海ブレント原油先物も0.59ドル上昇した37.95ドルで1990年10月以降の最高値だ。

中東産ドバイ原油現物は1.34ドル上昇した34.93ドルで取引を終えた。

同日の原油価格の上昇は、米国のガソリン在庫量減少と石油輸出国機構(OPEC)の増産が流動的であることが響いたものと分析される。

米エネルギー情報局(EIA)は、今月7日基準でガソリン在庫量が1週間前より150万バレル減ったが、一日平均ガソリン需要はむしろ47万バレル増えたと明らかにし、需給の不均衡を予告した。

また、OPECは原油生産を増やすことを示唆したものの、実際に増産能力を持っている国はサウジアラビアに限られるという観測が流れ、不安感を刺激した。

これと関連し、プルモノOPEC議長は「オイルショックを避けるために努力しているが、原油価格を決定する要因のうち、一部はOPECの統制範囲外にある」とし、現在の価格が維持される可能性があることを示唆した。

国際原油価格を中心とした原資材価格上昇の影響で、韓国銀行が集計した先月輸入物価は昨年同月より8.2%上昇し、01年5月(9.4%)以後、最も高い上昇率を見せた。

品目別にはベンゼン(14.6%)など石油化学製品をはじめ、有煉炭(26。8%)などの鉄鋼製品と原材料の上げ幅が大きかった。

一方、輸出物価は昨年同月に比べ、3.0%上昇したにとどまった。先月よりはむしろ0.25下落したため、輸出企業の採算性悪化に影響を及ぼすものと見られる。



高其呈 朴重鍱 koh@donga.com sanjuck@donga.com