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選挙を控えて冷え込む景気

Posted December. 16, 2002 22:13,   

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「選挙前であるうえ年末なのに、景気は益々冷え込んでいるばかりです。」

週末午後のソウル龍山(ヨンサン)の電子商店街と東大門(ドンデムン)の衣類商店街は、「お客より従業員たちがもっと多い」という表現が出るほど閑散としていた。商人たちは「外貨危機は克服されたと言うのに、景気は何故こんなに悪いのか」と言いながら、ため息をついた。

年末が近づくにつれ、庶民たちの体感景気は急速に冷え込んでいる。専門家たちは政府が発表したマクロ経済指標は安定しているかのように見えるが、消費と雇用を中心とした市民たちの体感景気はこれとは違って「酷寒の氷点下圏」に陥っていると指摘している。

▲庶民経済の現場〓日曜日だった15日昼間のソウル市中区武橋洞(ジュング・ムギョドン)にあるJレストラン。土曜日にお客が急激に減少したため、前日仕入れたウォーターチッシュ160個のうち120個以上がそのまま残っていた。

レストランへのウォーターチッシュ供給業者であるソウル衛生のチャン・ジンギュン所長(49)は、「昨年に比べウォーターチッシュ使用量が3分の1ぐらい減少した」とし、「今日訪問した40カ所余りのレストランのうち10個所余りはウォーターチッシュを追加注文さえしなかった」と伝えた。

サラリーマンたちが昼食を取る姿も、外貨危機の時と似ている。1杯に4500ウォンの干したスケトウダラのスープと味噌汁を売っているソウル中区のレストランらは、ほとんど毎日昼食時間が終わりかける午後1時直前までも10〜20人が例を並んで順番を待っている。

反面、1人当たり1万5000ウォン台のフグレストランの場合は、予約をしなくても簡単に座れるぐらいだ。Cフグレストランの社長は「フグを食べるお客は多少経済力のある人たちだ」とし、「にもかかわらず、お客さんが30%以上減少したことを見れば、風俗業種でお酒を飲むお客が大幅減少したことを意味する」と分析した。

深夜の酔っ払いたちを相手にするタクシーのいわゆる「ダブル」料金も姿を消しつつある。ソウルの都心から京畿道城南市盆唐(ギョンギド・ソンナムシ・ブンダン)や高陽市一山(ゴヤンシ・イルサン)などの新都市に行く時も「追加料金」無しにメーター料金だけをもらう場合が増えている。

タクシードライバーのチョン・テクス(64)氏は、「今年の夏にはレストランと酒屋が集まっているソウルの江南(カンナム)地域で、タクシーを拾おうとする乗客たちが車道まで占領していた」とし、「今は乗客よりかえってタクシーの数が多い」と話した。

ソウルのIタクシー会社は経営難で95台のタクシーのうち12台ぐらいが「休んで」おり、社納金を全部出せないドライバーも日増しに増えていると明らかにした。

流行に敏感な携帯電話代理店らはもっと大きな打撃を受けている。ソウルの龍山電子商店街で携帯電話代理店を運営するユン・ヒウォン(33)氏は、「昨年のこの頃は1日に15〜20台を販売したが、今年はやっと3台ぐらいを販売している」と話した。

週末の夕方のソウル東大門の斗山(ドュサン)タワー。土曜日なのにもかかわらず、売り場の中は閑散としていた。婦人服店の主人であるパク・ナムソン(26・女)氏は、「昨年は金曜日の夜なら20着余りを販売したが、今日は2着しか販売できなかった」とため息をついた。

▲原因および展望〓専門家たちは、韓国経済が「外貨」問題は解決したが、根本的な体質改善をすることはできなかったと指摘している。特に、金融と優良企業にまで外国資本が大挙進出したことから、雇用に対する不安心理がさらに拡散していると分析した。

プルデンシャル生命保険のガン・シンウ専務は、「金融機関らが個人貸出しの制限条件をややこしくする場合、来年上半期に個人破産が大量に発生する可能性も排除できない」とし、「このため、『体感景気』指標は外貨危機時以上に悪化している」と話した。

現代(ヒョンデ)経済研究所の朴東哲(パク・ドンチョル)マクロ経済室長は、「企業らが不透明な景気のため投資と雇用を減らしたことから、失業率が上昇し消費は冷え込む悪循環が繰り返されている」と診断した。



孫曉林 aryssong@donga.com