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呉昇桓のスプリングキャンプ、課題はチェンジアップ

呉昇桓のスプリングキャンプ、課題はチェンジアップ

Posted February. 19, 2019 08:27,   

Updated February. 19, 2019 08:27

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「大リーグで生き延びるためにカギとなるのはチェンジアップだ」

メジャーリーグ、コロラド・ロッキーズのスプリングキャンプでシーズン開幕に向けて準備をしている呉昇桓(オ・スンファン=37、写真)は最近、チェンジアップに磨きをかけるため汗を流している。18日(韓国時間)、今年初めて打者を立たせての投球練習を行った呉昇桓は、この日、打者を立たせてチェンジアップを含めて変化球中心に35球を投げた。

投手として「石直球」の名声を得た呉昇桓には、多少馴染みのない場面だ。2016年に米国に渡って以来3年間、ファストボールとスライダーの2球種を交えて13勝12敗42セーブ、42ホールド、防御率2.78の好成績を挙げた。ファングラフ・ドットコムによると、昨年呉昇桓のファストボールの割合は51.5%でスライダーは31.1%だった。チェンジアップが7.8%で1イニングに15球を投げる呉昇桓にとって、一度の登板で1球を投げるくらいの重要度の低い球種だった。

呉昇桓のこうした変身は、長く活躍するための戦略と見受けられる。昨年、呉昇桓のファストボールの平均球速は91.6マイル(時速147.4キロ)だった。30代後半に入ってから球速が前年に比べて1.3マイル(2.1キロ)ほど落ちた。昨年は貫禄で3セーブ、21ホールド、防御率2.63を記録したが、変化を模索しなければならない時期に来ているのだ。ファストボールとチェンジアップの2球種でKBOリーグを支配した柳賢振(リュ・ヒョンジン=32、ロサンゼルス・ドジャース)がメジャーリーグ進出意向、肩を負傷してからファストボールの威力が弱まると、スライダーやカーブ、ツーシームなどを新たに覚え、攻め難い投手に進化したのと同じ脈絡だ。

新しく磨きをかけているチェンジアップは、これまで見せて来た少し落ちるスプリッター系のチェンジアップではなく、オーソドックスなチェンジアップに近い。右腕の呉昇桓が投げる時、左打ち打者の外角、右打ち打者の内角に微妙に曲がって落ちる。呉昇桓は、「完成度は多少落ちるけど、とんでもないところに飛んでいくボールはない。選択肢が増える効果はあるだろう」と語った。チェンジアップの割合が増えれば、試合当り1度ほど呉昇桓を相手する打者にとっては、選択肢が2つから3つに増えることになり、球種の読みが困難になる。

選手生活の終盤を迎えている呉昇桓が3つの球種で相変わらない威力を発揮できるのかに注目が集まる。


金培中 wanted@donga.com