Go to contents

「北が核放棄に合意しなくても当惑することはない」 親トランプのFOXニュースが「スモール・ディール」を擁護

「北が核放棄に合意しなくても当惑することはない」 親トランプのFOXニュースが「スモール・ディール」を擁護

Posted February. 19, 2019 08:28,   

Updated February. 19, 2019 08:28

한국어

2回目の米朝首脳会談を控え、両国の交渉がいわゆる「スモール・ディール」に終わるという見通しが米メディアからも出ている。トランプ政権が完全な核廃棄を図る「ビッグ・ディール」ではなく、核凍結と大陸間弾道ミサイル(ICBM)の除去に焦点を合わせた水準で合意を図るという観測が広がっている。

保守系のFOXニュースのコラムニスト、ダニエル・デペトリス氏は17日(現地時間)、「金正恩(キム・ジョンウン)政権が核能力を完全に放棄するという見通しが出ていない。北朝鮮が核凍結および核実験、ミサイル発射の中止など部分的で可逆的な措置に合意する可能性が高い」と指摘した。

ただ、デペトリス氏は、「北朝鮮の非核化措置がない米朝関係の改善に多くの人が当惑するが、これは危険で古い思考だ」とし、「会談の成功に向けて『最終的かつ完全に検証された非核化(FFVD)』を越えた別のアプローチも必要だ」と主張した。親トランプのFOXニュースが、2回目の首脳会談でどのような合意をしようが成功と見ることができると応援したのだ。 

政治専門メディア「ポリティコ」は同日、「トランプ大統領が『連続失敗』を突破するために北朝鮮に賭けた」とし、トランプ氏が国内政治の困難を打開しようと米朝首脳会談に目を向けていると診断した。トランプ氏は、最長35日間の連邦政府機関の一時閉鎖で急激に悪化した世論に直面し、事実上、民主党に押された内容の国境の壁の建設費案に署名した。国家非常事態宣言後も次々と訴訟が予告されるなど後遺症に苦しんでいる。モラー特別検察官の「ロシア問題」(ロシアが2016年の米大統領選に介入したという疑惑)捜査も終結に向かっており、首脳会談の成否が再選への道において「両刃の剣」になる可能性もある。

ポリティコは、「交渉懐疑論者は、トランプ氏が金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長と交渉のテーブルに対座することを『無駄骨』と言う」とし、ワシントンに広がる懐疑論を伝えた。しかし、トランプ氏の外交政策を酷評する人ですら、トランプ氏が政敵のペロシ下院議長より「アジアの小さな独裁者」を容易に扱えるだろうと見ていると付け加えた。


ワシントン=イ・ジョンウン特派員 lightee@donga.com