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29年ぶりに訪れた「4月の夏」

Posted April. 21, 2018 08:31,   

Updated April. 21, 2018 08:31

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4月中旬なのに、世界中のいたるところで時ならぬ夏を迎えた。20日、韓国のほとんどの地域の日中気温が20~30度を記録し、初夏の天気を見せた。わずか1カ月前に異常寒波が襲った西欧でも、今度は異常高温で数十年ぶりに最も暑い4月を迎えている。

20日、ソウルの日中の最高気温は28.0度で、4月中旬としては1989年の29.1度に続いて過去二番目の高い気温を記録した。29年ぶりに訪れた「4月の夏」だ。20日、慶尚北道永川(キョンサンブクド・ヨンチョン)は32.2度、全羅北道任実(チョンラブクド・イムシル)は31.8度、慶尚北道慶山(キョンサン)は30.6度を記録して、7月初旬・中旬の平年気温を示した。

気温が上がり、全国各地では今年初のオゾン注意報が発令された。オゾンは気温が高く、日射量の多い夏に主に発生する。この日、釜山(プサン)、忠清北道清州(チュンチョンブクド・チョンジュ)、全羅北道完州(ワンジュ)、全南順天(スンチョン)などに、今年初のオゾン注意報が出された。京畿(キョンギ)地域は19日に続いて、二日間オゾン注意報が続いた。昨年より11日も早い発令だ。

今回の暑さは、北半球の中高緯度を流れる冷たい空気の波動が韓半島の北側に大きく偏ったことで、韓国に暖かい南側の気流が流入されて現れた。西欧も同様の理由で、暑い日が続いている。冷たい空気の波動が北側に偏っている間、ポルトガルなどの南から暖気が押し寄せてきたのだ。19日、英ロンドンの北西側のノーソルト地域の気温は28.8度を記録し、1949年の29.4度以降69年ぶりに最も高い気温を記録した。ロンドンの4月の平均最高気温は11.9度だ。

気象庁は、「時ならぬ暑さは、地球温暖化の影響というよりは波動の流れによる一時的現象だ」とし、「ただ世界の平均気温が少しずつ上がっていることに注目しなければならない」とコメントした。昨年の全世界の平均気温は平年比0.46度、韓国は0.6度上昇した。

暖かい天候は週末まで続く。21日もソウルの日中の最高気温は25度、忠清北道忠州は28度、大邱(テグ)は29度など、初夏のような天気を示すだろう。日曜日の22日午後から全国に雨が降り、気温が下がるが、来週も、平年より1、2度ほど高い温度が続くだろうと、気象庁は予測した。


李美智 image@donga.com