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ベテラン・池恩熹がLPGA・KIAクラシックで優勝、14番で決定的なホールインワン

ベテラン・池恩熹がLPGA・KIAクラシックで優勝、14番で決定的なホールインワン

Posted March. 27, 2018 08:40,   

Updated March. 27, 2018 08:40

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「ホールインワンを8度経験したけど、今回のように優勝を飾って副賞まで獲得したのは初めてですね」

優勝後、2時間ほどレンタカーを運転して次の大会場所に移動した彼女の声には、いつものようにエネルギーが満ちていた。忙しく動いたため、夕食は高速道路IC近くのレストランで簡単にタコで済ましたが、気持ちだけは豊かだった。26日、米女子ツアー(LPGA)KIAクラシックで優勝した池恩熹(チ・ウンヒ=32、ハンファキューセル)だ。

この日、カリフォルニア州カールズバッドのアビアラGC(パー72)で行われた大会4日目の14番(パー3、166ヤード)のティーボックスに立ったとき、1打差の不安なトップだった。7番アイアンで打ったティーショットは、ピンから60センチのグリーンに落ちては、転がり続けてカップの中に沈んだ。プロ選手にも2500分の1の確率に過ぎないといわれるホールインワンが、それも決定的な瞬間に出たのだ。3打差まで逃げた池恩熹は、通算16アンダーをマークし、優勝トロフィーを掲げた。結果論だが、最終的に2位タイのクリスティ・カー、リゼット・サラス(以上米国)を2打差で引き離したのだから、ホールインワンがなかったら優勝は難しかったかもしれない。

賞金27万ドル(約2900万ウォン)にホールインワンの副賞でKIAのスポーツユーティリティ車(SUV)「ソレント」1台と副賞でKIAのスポーツセダン「スティンガー」1台まで獲得した。表彰式典で車のカギ二つを受け取った池恩熹は、「マイアミの自宅にSUV1台を持っている。車をどう使うかちょっと考えてみる。恐らく、スティンアーを乗りそうだ」と笑った。

●訳ありのホールインワン

池恩熹の父は元水上スキー代表監督のチ・ヨンギ氏(63)だ。チ氏は、「5歳のときから水上スキーに乗った恩熹は、小さいときから強心臓の持ち主だった。ゴルフをするときも、プレーがよかろうと悪かろうと、ピンをダイレクトに狙う癖がある」と話した。ゴルフに入門して以来、池恩熹は適当な練習場が見つからず、父が水上スキーアカデミーを運営していた北漢江(プッカンガン)に距離を記した発泡スチロールの浮きを設置してアイアンショットの練習をした。池恩熹は、「7番アイアンの距離である150ヤードに特に自信がある。(ホールインワンをした状況について)今日は下り坂に145ヤードを見て追い風を考慮に入れた。当たった瞬間の感じがとってもよかった」と振り返った。この日、池恩熹のパーオン率は100%だったし、フェアウェーを逃したのは一度だけだった。

●LPGA韓国勢で最年長の活躍

池恩熹はLPGAツアーでプレーしている韓国人選手の中で最年長だ。2009年に全米女子オープンで優勝して以来8年間優勝がなかったが、昨年のスインギング・スカーツ台湾選手権で3025日ぶりに通算3勝目を挙げた。池恩熹は、「スイングの修正に失敗してからスランプが長引いた。ゴルフを辞めようと思ったが、もう一度優勝をしてから引退しようと、心を鬼にした。昨年の優勝で自信と余裕を取り戻した」と話した。その上で「韓国には若い選手たちの活躍が凄いので、私の年代の選手はゴルフを辞めるべき時期と看做される。30代の先輩たちも十分優勝できることを示したことも意味がある」と感想を語った。


金鍾錫 kjs0123@donga.com