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中国外交シンクタンクの首脳、「THAAD解決なくして中韓関係の修復はない」

中国外交シンクタンクの首脳、「THAAD解決なくして中韓関係の修復はない」

Posted December. 12, 2017 09:05,   

Updated December. 12, 2017 09:07

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「韓半島の高高度迎撃ミサイルシステム(THAAD)の配備は中韓関係の障害物だ。THAAD問題に対する徹底した解決なくして中韓関係の修復はない」

中国人民外交学会の魏葦副会長は11日、北京で開かれた「中韓未来発展シンクタンク高位級フォーラム」でこのように述べた。文在寅(ムン・ジェイン)大統領の訪中2日前に、両国の相互理解と友好ムードを高め、関係改善の方向を議論するために開催されたフォーラムだったが、中国側参加者はTHAAD問題を集中的に取り上げた。

魏氏は、中国共産党機関紙「人民日報」系の環球時報が先月29日に提起した「3不1限」についても言及した。「3不1限」は、両国の合意事項「3不」(THAADを追加配備せず、米ミサイル防衛体系(MD)に加入せず、日米韓3国同盟に発展しない)だけでなく、THAAD使用の制限(「1限」)も含まれているという主張だ。魏氏は、「中国当局も直接話していないが、『3不1限』の立場は同じだ」と述べた。韓国のある外交筋は、「両国の合意に決してTHAAD使用制限、つまり『1限』はなかった。世論戦を展開しているようだ」と指摘した。

全国政治交渉会議外事委員会の于洪君委員は、「複雑な事情はあるが、昨年7月の、韓米のTHAAD配備の決定は適切でなかった」とし、「近隣諸国の利益の侵害を考慮しなければならない」と強調した。于氏は、「THAAD問題で韓中関係が冷え切ったことは残念だ」とし、「責任は韓国にある」と述べた。察哈爾学会の呉思科・国際諮問委員も、「THAADの導入を通じて韓半島の平和を追求するという決定は役に立たない」と主張した。

清華大学社会科学学院の趙可金副院長は、「韓国が中国のTHAAD反対を過小評価している」とし、「THAADを配備する理由を知りながら、真実を言っていない」と指摘した。米国のMD編入などを指摘したと見える。さらに趙氏は、「韓米同盟が維持されれば、韓中関係にも障害になるだろう」と指摘した。日米韓3国同盟ではなく「韓米同盟」を韓中関係に及ぼす否定的な要素と見るのは異例。

安保戦略研究院のペ・ギチャン顧問は、「北朝鮮が核戦争力の完成を公言した状況でも、中国は一様に韓国に強硬な立場だ。韓国が核武装でもすることを願うということか」と反論した。

両者の鋭い攻防があったが、文大統領の訪中を関係改善の機会にしなければならないという注文も多かった。察哈爾学会の韓方明会長(全国政治交渉会議外事委員会副主任)は、「最近の(THAAD)懸案は両国の利益に合致しない」とし、「今回の両国首脳会談が重要な関係改善の契機になることを期待する」と述べた。

 

外交部の朴銀夏(パク・ウンハ)公共外交大使は、「一つの分野で発生した問題が拡大しないよう管理する必要があることを確認した」と述べた。



尹完準 zeitung@donga.com