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「アウトサイダー」マクロン氏、仏大統領選を変えた

「アウトサイダー」マクロン氏、仏大統領選を変えた

Posted April. 25, 2017 09:25,   

Updated April. 25, 2017 09:26

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フランス国民は古い既成政治を拒否した。

23日(現地時間)に行われたフランス大統領選の第1回投票で、中道新党「アン・マルシュ(進め)」のマクロン前経済相が23.8%で1位、右翼・国民戦線(FN)のルペン党首が21.51%で2位を占めた。両氏は、来月7日の決選投票で対決する。イプソの世論調査の結果、決選投票でマクロン氏が62%を得て、ルペン氏(38%)に圧勝すると出た。

39歳のマクロン氏は3年前に経済相に任命されるまでは無名だった。昨年4月、マクロン氏が結成した「アン・マルシュ」に所属する議員は1人もいない。マクロン氏本人も今回の大統領選が初めての選挙だ。政治、行政の経験が浅いマクロン氏の躍進は、新しい政治に対するフランス人の渇望を代弁する。

 

マクロン氏の登場は、左右理念の対立の場だった大統領選に実用主義の風を吹き込んだ。マクロン氏は出馬宣言で、「左であれ右であれ事実上同じ人が数十年間統治した。彼らのモデルは失敗した」と診断した。そして、「理念を越えて全世界で吹き荒れているデジタル、環境、技術、産業革命をフランスが主導しなければならない」と変化を予告した。

ルペン氏と最大野党・共和党(中道右派)のフィヨン元首相など右派が「安全保障」を大統領選のアジェンダに提示すると、マクロン氏は「経済」を持ち出した。公共の雇用を減らす小さな政府を約束し、その財源を若者の就職・職業教育に投じると宣言した。左派社会党政府の経済相だったが、商店の深夜・日曜日営業を許可し、労働規制を緩和する企業寄りの「マクロン法」を通過させた。政治改革公約で下院議員の削減を掲げたマクロン氏は、6月の総選挙候補を市民公募する草の根政治の実験も進めている。

フィヨン氏は19.96%の得票で3位、与党・社会党(中道左派)のアモン前国民教育相は6%で5位に終わり、既存政党は低迷した。両党が決選投票に進出できないのは、制度が導入された1962年以来、55年間で初めて。



董正民 ditto@donga.com