Go to contents

鉄道労組スト74日目に終了、12日から運行正常化

鉄道労組スト74日目に終了、12日から運行正常化

Posted December. 10, 2016 09:51,   

Updated December. 10, 2016 09:53

한국어

成果主義年俸制度の反対を掲げ9月27日に始まった全国鉄道労働組合のストライキは9日、74日ぶりに終了した。列車の運行は12日から段階的に正常化する。

韓国鉄道公社(コレール)は「列車運行正常化に向けた鉄道労使の合意を受けて、9日午後2時からストライキ参加の社員は業務に復帰した」ことを明らかにした。

コレール側はストライキから職場に戻る社員のため、心身の安定と安全教育を兼ねた3日間の研修プログラムを行った後、業務に投入する計画だ。首都圏の電車と貨物列車は12日からストライキ前と同じレベルで運行を正常化する。一般列車の場合も12日からダイヤ調整を行い段階的に正常化する。

高速列車(KTX)の場合は車両の安全確保の面から当分は現在の運行レベル(平常時の83%)を維持し、集中点検を経て19日から正常運行する方針である。9日、水西発の高速鉄道(SRT)が運行開始したのに続きKTXの運行も正常化すればストライキ前と比べ高速列車の運行は43%増加する。

コーレール社長のホン・スンマン氏は「列車利用客の皆様にご迷惑をお掛けしたこと深くお詫びいたします。さらにご理解いただいた国民の皆様に御礼申し上げます。コーレールは今回の試練を未来に向けた成長の原動力としていきたい。そして、国民の皆様に愛される企業として生まれ変わりたい。」と明かした。

ストライキの収束には政府も歓迎の意を示した。国土交通部は当日「遅ればせながら鉄道労組がストライキを終了し、現業に復帰の意を示したのは幸いである」とし、「政府とコーレールは列車運行が一日も早く正常化するよう最善を尽くしていきたい」と述べた。

ストライキは終了したものの労使対立の火種は依然残されたままである。ストの主要争点であった成果主義年俸制度は労使合意事項に入っていないからだ。労組が起こした成果主義年俸制度関連の就業規則の効力中止仮処分申請は今現在、大田地裁に係留中である。13日初審理が開かれ、今月末に結論が出される予定。訴訟の結果次第では再びストライキ再開となることもある。ストライキ参加者に対する懲戒処分の軽重をめぐる労使間の駆け引きも予想される。

鉄道労組関係者の話では「現場に復帰した後でも成果主義年俸制度に関しては争議権を持ったまま阻止に向けて闘争を続ける計画である」ということだ。



金宰永 redfoot@donga.com