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[社説]平和的な230万のろうそく、憲法手続きによる権力移譲を求める

[社説]平和的な230万のろうそく、憲法手続きによる権力移譲を求める

Posted December. 05, 2016 08:29,   

Updated December. 05, 2016 08:30

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週末の3日、ソウル、釜山(プサン)、大邱(テグ)、光州(クァンジュ)など全国各地では、朴槿恵(パク・クンへ)大統領の退陣を求めるろうそくが再び街を照らした。主催側推算延べ人数232万人、警察推算瞬間最多人数43万人が参加した6回目のろうそく集会は、1987年の6月抗争をはるかに越える史上最大規模だった。朴大統領が先週の3回目の国民に向けた談話でも、崔順実(チェ・スンシル)ゲートの責任を明確に認めないため、寒さの中、デモの群衆がさらに増えたのだ。

裁判所は、今回大統領府から100メートル離れた地点まで集会と行進を初めて許可した。集会とデモに関する法律が許容する最短距離だ。1、2回目のろうそく集会の時には大統領府から約1.3キロ離れた所に制限された集会が、900メートル(3回)、500メートル(4回)、200メートル(5回)となり、さらに朴大統領が国民の声を直接聞くことができるほどまで近づいた。これまでのろうそく集会が警察の憂慮に反して非暴力的に行われたことが大きく作用した。ろうそく集会の参加者が自発的にゴミを拾うので、翌日には街は平穏な日常に戻る。

世論調査機関リアルメーターによると、朴大統領の弾劾に賛成する世論は1日現在75.3%。朴大統領の政治的支持基盤である大邱でもろうそく集会に5万人が参加した。6月抗争もサラリーマンが参加して流れが変わった。今は保守層と中産層をはじめ年齢、性別、地域などに関係なく多くの国民が朴大統領に国政から手を引いて退くことを要求している。国民が選んだ大統領を国民が途中で変える革命のようなことが過激暴力デモに変質せず民主主義の祭りのように進められるのは、大韓民国の民度がどれだけの水準かを示す。

外信も躍動的だが平和的に行われるろうそく集会に注目している。米国の政治外交専門誌「フォーリン・ポリシー」は、ろうそく集会について、「キムチ同様韓国的」とし、「驚くべき政治的行動の表出」と評した。英エコノミスト誌は、朴大統領の退陣遅延戦術を批判し、「今サーカスを終わらせることで若干の品位は守ることができる」と指摘した。朴大統領が貶めた大韓民国の品格をろうそく集会が引き上げているのだ。

朴大統領弾劾訴追案の国会採決が9日に予定され、今週がろうそく政局の重要な変曲点になる見通しだ。朴大統領が「来年4月退陣、6月大統領選挙」を明らかにしても、果たして世論が落ち着くのか今は予測し難い。朴大統領はこれ以上躊躇せずに憲法が定めた手続きに則って次期政権に順調に権力を移譲する準備をするほかない。



한기흥기자 ハン・ギフン記者 eligius@donga.com