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[オピニオン]2017年カレンダーを巡る悩み

[オピニオン]2017年カレンダーを巡る悩み

Posted December. 05, 2016 08:29,   

Updated December. 05, 2016 08:30

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イタリアのタイヤ会社「ピレリ」のカレンダーは、毎年、世界の人たちから注目を集めている。トップクラスのモデルたちや著名な写真作家を招いて、芸術的セミヌードのカレンダーを発売してきたためだ。今年は、ユニークな試みで注目を集めた。体つきの代わりに、オノ・ヨーコなど、自分の分野で目立った業績を上げた女性たちが、服をまとったモデルとして登場したのだ。2017年度のカレンダーも破格といえる。ヘレン・ミレンなどの元老女優からケイト・ウィンスレットやニコール・キッドマンなどのスターたちが化粧っ気のないすっぴんを公開した。

◆来年の中国カレンダーのポイントは、黄金連休になりそうだ。当局が発表した2017年の法廷公休日の日程によると、国慶節(10月1日)の連休が8日間に増えた。中秋節連休と相まって、今年より1日がさらに伸びた連休なので、人民たちの海外旅行を巡る支出が史上最高を記録するだろうという予測が出ている。特に、中国人が最も多く訪れる韓国や日本が、黄金連休の恩恵を受けるものと期待される。韓国でも来年は長い連休を楽しむことができる。秋夕(チュソク、陰暦8月15日の節句)の連休期間中である10月2日の一日だけ休暇を出せば、10日間立て続けて休むことも可能だ。

◆新年が後ひと月を切っている。例年なら、この頃になるとよく目にできた広報用カレンダーがなかなか目にできない。実は、カレンダーやダイアリー業者たちは最近、大変気をもんでいる。金英蘭(キム・ヨンラン)法の影響で注文が大幅に減っている上、大統領選挙日にも変数が出てきたためだ。「崔順実(チェ・スンシル)ゲート」さえなかったら、来年12月20日に大統領選挙を実施する予定だったが、今は全てのことがめちゃくちゃになっている。

◆6月、中央選挙管理委員会は大統領選挙広報のため、カレンダーやダイアリー製作業者や、これらの商品を注文しそうな企業や団体などを対象に、大統領選挙の日付表記に協力を求めたことがある。しかし、大統領選挙の日付が不透明になったため、製作業者も、注文する企業もすでに印刷したカレンダーをどう扱うべきか悩んでいる。まだ、カレンダー製作を見合わせているところもある。暗澹たる現実のため、年末がいつ迫っているのか気づかなかった。街に出ても、年末の浮き立った空気を感じることができない。混沌の政治が私たちの日常にも傷跡を残している。

高美錫(コ・ミソク)論説委員 mskoh119@donga.com