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「ピアニストたちの教科書」が来る

Posted October. 11, 2016 07:56,   

Updated October. 11, 2016 09:28

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「ピアニストたちの教科書」、「ピアニストたちのピアニスト」、「現代ピアノ音楽の教科書」と呼ばれている世界的巨匠たちが次々と韓国の舞台を訪れる。

まず、ハンガリー出身のシフ・アンドラーシュ(63)は23日、ソウル芸術の殿堂コンサートホールで、リサイタルを行う。続いて、24日は同じ場所で、米出身のマレイ・ペライア(69)が、来月24日はソウルLGアートセンターで、ピエール・ローラン・エマール(59)が舞台に上がる。

2008年の初訪韓後、4度目に韓国舞台に立つシフは、今回はバッハ作品だけで舞台を飾る。シフは2007年、英王立音楽院がバッハ作品の最高解釈者に与える「バッハ賞」を受賞した。米紙ニューヨークタイムズは2000年、「世界の全ての音楽業界を見ても、シフ・アンドラ―シュが演奏するバッハより信頼度の高い演奏などない」と評した。シフも、「バッハは私には最も大事な作曲家だ。彼と生涯を共にしてきたし、彼と毎朝を一緒に始める」と深い愛情を表した。今回の公演では、イタリア協奏曲、フランス序曲、ゴルトベルク変奏曲を演奏する。入場料は5万~15万ウォン。お問い合わせは02-541-3173まで。

2014年、英「アカデミー・オブ・セント・マーティン・イン・ザ・フィールズ」との協演後、2年ぶりに訪韓するぺライアは、2011年以降5年ぶりに独奏会を開く。氏は立派な老年ピアニストになるため、昔と変わらず練習を怠らない。ぺライアは、「ピアニストとして、ホロヴィッツやルビンスタインなどが、素敵な老年を過ごせたのは、何よりも誠実だったためだ。努力を通じて絶えず成長してこそ、芸術家は立派に老いることができる」と語った。今回の公演の演奏曲には、ベートーベンのピアノソナタ「ハンマークラビア」がある。演奏時間は45分で、早いテンポや高難度のテクニック、深い解釈が求められるこの曲を巡り、彼ならではの解釈が注目される。ハイドンの変奏曲、モーツァルトのソナタ8番、ブラームスのバラード3番も演奏する。入場料は4万~15万ウォン。お問い合わせは1577-5266まで。

2012年の訪韓後、2度目の韓国舞台となるフランス出身のエマールは、10代から現代音楽でその存在感をアピールしてきた。16歳の時、世界的作曲家「オリヴィエ・メシアン」コンクールで優勝し、1976年は、現代音楽の巨匠「ピエール・ブーレーズ」が立ち上げた現代音楽専門団体「アンサンブル・アンテルコンタンポラン」の立ち上げメンバーとして活動した。世界的指揮者「ニコラウス・アーノンクール」やベートーベンのピアノ協奏曲全曲を録音し、2008年、バッハのフーガの技法でビルボードクラシックチャートでトップにつくほど、古典音楽にも精通している。今回の公演では、クルターグ・ジェルジュやメシアンの作品など、現代音楽を中心に舞台を繰り広げる。入場料は4万~8万ウォン。お問い合わせは02-2005-0114まで。



김동욱 キム・ドンウク記者 기자creating@donga.com