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6歳少年がオバマ大統領に手紙、「シリアのあの子を弟にしたい」

6歳少年がオバマ大統領に手紙、「シリアのあの子を弟にしたい」

Posted September. 24, 2016 08:31,   

Updated September. 24, 2016 09:01

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「オバマ大統領。シリアの救急車に座っていた男の子を覚えていますか」

米ニューヨーク州スカースデールに暮らす6歳のアレックス君が、オバマ大統領に送った切実な手紙が公開され、人々に感動を与えた。21日(現地時間)、米ホワイトハウスはホームページで、アレックス君が手紙を読む動画を公開した。アレックス君は力の込もったつたない文字で「オムラン君と家族になりたい。オムラン君は僕の兄弟になる」と書いた。

オムラン君は、先月17日、内戦中のシリア・アレッポ州でシリア政府軍とロシア軍の爆撃を受け、血と埃にまみれた姿で救急車の椅子に座っていた5歳の少年だ。爆撃で5つ上の兄のアリを失ったが、幼い年齢にもかかわらず、泣かずにただぼんやりと正面を凝視して座る姿に人々は心を痛めた。オムラン君の凄惨な姿は、アレッポ・メディアセンター(AMC)という現地メディアが公開し、世の中に伝えられた。

アレックス君は手紙で、「私たち家族は旗と花束、風船を持って(オムラン君を)待っています。僕の妹のキャサリンは、オムラン君のために蝶々とホタルを捕まえると言っています」と書いた。また「学校にシリアから来たオマルという友達がいて、オマルにオムラン君を紹介してあげるつもりです。皆一緒に遊ぶことができ、誕生日パーティにも招待し、外国語も教えてもらいます」と書いた。

手紙を受け取って感動したオバマ大統領は19日、ニューヨークで開かれた「難民と移民に関する国連サミット」の演説でアレックス君の手紙を朗読し、「子供が見せた人間愛は冷笑的でもなく疑いの心もない」とし、「彼らがどこから来たのか、外見がどうか、どんな方法で祈るかを考えて(自分と)異なる人を恐れることもない」と述べた。オバマ大統領は、「私たちはアレックス君よりも良い人間にならなければならない。私たちがそうなれば世の中がどう変化するか想像して下さい」と述べた。



조은아 チョ・ウンア記者 기자achim@donga.com