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[オピニオン]李海瓚と柳時敏

Posted September. 20, 2016 07:32,   

Updated September. 20, 2016 07:45

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ソウル大学周辺には、広場(クァンジャン)書店という本屋がある。1978年に、李海瓚(イ・ヘチャン)議員がこの本屋をオープンした。当初は社会科学関連本を多く売っていたが、1980年代半ばからは主に、高試(国家試験、公務員試験)関連本を売る場所となった。新林洞(シンリムドン)の高試村で高価な高試関連書籍を1ウォンも割引せずに販売して収益を上げたおかげで、多くの本屋が明滅する中でも、この広場書店だけは繁盛を続け、今も健在だ。柳時敏(ユ・シミン)元保健福祉部長官は一時、この本屋の従業員として働き、後日、李議員の補佐官となった。

◆柳元長官がとあるテレビ番組に出演して、「旅客船『セウォル号』事故当時、大統領のスケジュールは、禹柄宇(ウ・ビョンウ)大統領府民情首席がすべてを知っているはずだ。朴槿恵(バク・グンヘ)大統領は禹主席に弱みを握られているので、禹首席を更迭できずにいる」と語り、告発された。第3者が告発するまでの発言ではないが、セウォル号事故当時、禹首席は民情首席どころか、民情秘書官でもなく、弁護士だった。後日民情首席になって、セウォル号当時のことについて知ることになったかもしれないが、それなら、そのことを先に証明しなければならない。政治的想像力を誇示したかったのかも知らないが、長官まで務めた人としては軽率な発言といえる。

◆最大野党「共に民主党」が昨日、無所属である李議員の入党を認めることにした。地域区が世宗市(セジョンシ)である李議員は、4月の総選挙で金鍾仁(キム・ジョンイン)非常対策委員長が親廬系(親武鉉系)人物を入れ替えるために、公認から外したため、無所属に立候補して当選となった。予想通り、金委員長は退き、秋美愛(チュ・ミエ)代表体制になると、復党が決まった。先日、李議員は自宅の周辺でたい肥の匂いがひどいと、「直接苦情」を寄せてきたため、世宗市の助役までが出向くなど、大騒ぎとなった。

◆親廬系人物でも、李海瓚・柳時敏流と安熙正(アン・ヒジョン)・李光宰(イ、グァンジェ)流は、その雰囲気が違う。年上である李海瓚・柳時敏のほうは頭脳明晰だが、包容力が足りない。教育副首相や首相時代、李議員は権威的姿を頻繁に見せた。柳本長官もよくなったとはいえ、「筋の通ったことも、無礼にいう」きらいはまだ残っている。李議員より7歳も年下の柳長官は今や57歳だ。二人とも細かなことにむきになる歳は過ぎている。

宋平仁(ソン・ピョンイン)論説委員 pisong@donga.com