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スペイン総選挙で「反EU政党」が敗北、英国のEU離脱で逆風か

スペイン総選挙で「反EU政党」が敗北、英国のEU離脱で逆風か

Posted June. 28, 2016 07:27,   

Updated June. 28, 2016 07:32

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英国の欧州連合(EU)離脱決定後に実施されたスペイン総選挙で、有権者は親EU政党の手を取った。英国のEU離脱によって欧州大陸で生じている深刻な不安感が逆風として作用したとみえる。

26日に行われたスペイン総選挙で、反EUを掲げた左派新党「ポデモス」と統一左翼(IU)の選挙連合ウニドスポデモスが善戦するという予想を破り、3位(71議席)に留まった。一方、親EU路線の中道右派の与党・国民党(PP)が1位(137議席)を、中道左派の社会労働党(PSOE)が2位(85議席)を占めた。英国のEU離脱発表の2日後に行われたスペイン選挙で、英国の国民投票とは反対の結果が出たのだ。

2011年に創党したポデモスは、スペインに対するEUの緊縮政策に反対し、EUの変化を求めて勢力を拡大してきたが、期待はずれの成績表を受け取ることとなった。英国のEU離脱後に憂慮された欧州大陸での急激な反EUムードの拡散は、冷静さを取り戻しているものともられる。昨年の総選挙と比較して、国民党が14議席増えたのに対して、反EU政策を掲げたウニドスポデモスは2議席の増加に終わった。他の政党は議席が3~8議席減った。スペインの有権者が政府与党の国民党に力を与え、英国のEU離脱のような急激な変化よりも安定を選んだのだ。

今回の選挙は、昨年12月の総選挙で過半数(176議席)を獲得した政党がなく、連立政権の構成にも失敗したために行われた再総選挙だ。しかし、今回も過半数の獲得に成功した政党がなく、当分の間、政局の混乱は避けられないものとみられる。



황인찬기자 ファン・インチャン記者 hic@donga.com