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「トランプが国境の壁を作る前に」…米国行き密入国が急増

「トランプが国境の壁を作る前に」…米国行き密入国が急増

Posted May. 27, 2016 09:43,   

Updated May. 27, 2016 09:48

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反移民公約を掲げたドナルド・トランプ氏が米共和党の事実上の大統領選候補に急浮上したことで、米国行きを急ぐ移民者が増加していると、米紙ワシントン・ポストが25日付で報じた。

米税関・国境取締局の資料によると、4月に西南部の国境で入国しようとして捕まった不法移民者は3万8135人で、2014年7月以降最高となった。昨年同月より約28%増加した。

西南部の国境で不法入国をする人々は、ほとんどがメキシコやグアテマラなど中米出身だ。トランプ氏が、米国とメキシコの国境に高さ9~17メートルの壁を作って、移民流入を封鎖すると宣言した後、米国行きの隊列に合流する人が増加している。

今 でも3218キロの国境沿いに6メートルの鉄柵があり、多くの人がはしごやロープを使って鉄柵を乗り越える。トンネルを掘る人もいる。しかし、「トランプ の壁」ができれば、国境を越える夢を見ることもできなくなる。今春、エルサルバドルから密入国して捕まったカタリナ・マルドナドさん(34)は、「トラン プ氏の公約を聞き、今でなければ永遠に機会がないと思った」と話した。

トランプ氏の公約がかえって不法移民者を呼び入れる逆効果を生み、一 部支持者も反感を表わしている。ルーベン・ビィラレアル前テキサス州リオ・グランデ・シティ市長は、「トランプ氏の『国境の壁』公約は、移民を夢見る人々 を誘惑するだけだ」とし、「移民急増現象は、大統領選挙がある11月まで続くだろう」と指摘した。



김수연기자 キム・スヨン記者 sykim@donga.com