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仏像展で失敗した国立中央博物館、エジプト展で名誉回復図る

仏像展で失敗した国立中央博物館、エジプト展で名誉回復図る

Posted February. 15, 2016 07:19,   

Updated February. 15, 2016 07:27

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「エジプト展示で失敗した博物館はないそうだ」

金英那(キム・ヨンナ)国立中央博物館長が最近の記者懇談会で、今年最も力を入れている展示に「エジプト展」を挙げて言った言葉だ。古代エジプト文明はハリウッド映画の題材としてもよく扱われるほど大衆の関心が高い。博物館の展示でも十分な興行を期待できるということだ。

これについて一部では、自国文化財の揺籃である国立博物館が外国の文化財を紹介する展示に力を入れることは望ましくないと批判する声も上がっている。

しかし、入館者数が重要な評価指標である国立中央博物館の内情は単純ではない。国立中央博物館は昨年の入館者数が低調だった。文化体育観光部によると、昨年1~9月に国立中央博物館を訪れた入館者数は計228万9264人で、2014年の同期間に比べて18.4%も減少した。

そのうえ、龍山(ヨンサン)移転10周年を迎えて昨年意欲的に準備したメイン展示である「仏像、ガンダーラから徐羅伐(ソラボル)まで」特別展は2ヵ月間で3万8220人を集めるにとどまった。一方、展示期間が同じ2ヵ月の「光の芸術・ボヘミアガラス」特別展には9万9413人が訪れた。韓国とアジア主要国の仏教彫刻を網羅したメイン展示が、韓国・チェコ国交正常化25周年記念展よりも低調な成績だったわけだ。

専門家たちは、仏像が展示素材として大衆的な関心を引くことは容易ではないが、一般人の目線に合わせる博物館の努力が足りなかったと指摘する。博物館の関係者は、「昨年、国立中央博物館の仏像特別展は、一般人が理解し難い内容が少なくなかった」とし、「それぞれの仏像がなぜここに展示されているのかについての基本的な説明すらなく専門家も首をかしげた」と話した。

一方、昨年12月に開幕した国立民俗博物館の「飯床之交」特別展は、ラーメンの器の中に映像ディスプレイを設置するなど奇抜な展示アイテムを活用し、わずか40日で30万人を集客した。東国(トングク)大学の鄭宇澤(チョン・ウテク)教授(東国大学博物館長)は、「一般人でも分かりやすく展示の説明を改善するなど積極的な努力が必要だ」と指摘した。



김상운 キム・サンウン記者 기자sukim@donga.com