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793億ウォンのクリムト絵画がゴミ袋から発見

793億ウォンのクリムト絵画がゴミ袋から発見

Posted December. 13, 2019 08:47,   

Updated December. 13, 2019 08:47

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盗まれたとばかり思われていたグスタフ・クリムトの作品が、元々展示されていた美術館の壁の隙間から22年ぶりに現れた。

イタリアのアンサー(ANSA)通信は10日(現地時間)、ピアツェンツァのリッチオッディ現代美術館で、1997年に失われれたクリムトの「婦人の肖像」(写真)と推定される作品が発見されたと伝えた。

テレグラフによると、当日美術館の庭師が建物の外壁のツタを取り除いていた時、壁についている金属板を発見した。これを開けてみると、建物の内壁と外壁とをつなぐ隙間が見え、そこに黒い袋があった。庭師は、「最初はゴミだと思った」と話した。ローラ・ボンパンディ美術館副館長は、「作品の裏面にある蝋のシールや判子から見て本物だ」とし、「最高のクリスマスプレゼントになりそうだ」と話した。本物であれば、その価値は6000万ユーロ(約793億6920万ウォン)に達すると推定される。

ピアチェンツァ文化諮問委員会の関係者は、泥棒が作品を盗んで戻した可能性も排除していない。この関係者は、ラ・パブリカに「盗まれた直後、当時、美術館、庭園のすべての場所をくまなく捜索した。最も奇妙なことは作品の状態が非常に良いことである。22年間、この場にあったかのようには見えない」と語った。

「婦人の肖像」は、無くなる約10ヶ月前の1996年にクリムトが他の作品の上に描いた唯一の作品であることが明らかになって話題を集めた。当時X線の分析結果、「婦人の肖像」は1912年に盗まれたものと推測されていたクリムトのもう一つの作品である「若い女性の肖像」の上に描いた絵であることが明らかになった。


任寶美 bom@donga.com