トランプ氏、「金正恩氏は約束を破るかも」

トランプ米大統領は５日（現地時間）、北朝鮮が最近「新たな戦略兵器」に言及したことと関連して、「金正恩（キム・ジョンウン）朝鮮労働党委員長が私との約束を破るとは思わないが、破るかもしれない」と述べた。核実験と長距離ミサイル発射を中止するという約束を破るなという警告メッセージを伝えつつ、北朝鮮が約束を破棄する可能性にも触れたので、発言の背景が注目される。

ロイター通信によると、トランプ氏は同日、フロリダ州のリゾート施設「マール・ア・ラーゴ」での休暇を終えてホワイトハウスに戻る専用機で、記者団から北朝鮮に関する質問を受けてこのように答えた。トランプ氏は、昨年１２月２８～３１日に開かれた北朝鮮の労働党全員会議での正恩氏の発言が伝えられた直後も、「彼は約束を守る男だと思う」と反応した。

しかし、１週間後に「約束を破るかもしれない」と発言したことをめぐって、最近の北朝鮮内部の動きに関する情報機関の報告内容が反映されたのではないかという観測が流れている。米国の情報機関や国防総省などは、偵察衛星をはじめ各種先端情報兵器を動員して、北朝鮮の動きを監視している。韓米の韓半島専門家らは、商業衛星で撮影した北朝鮮の主な施設の写真から北朝鮮が大陸間弾道ミサイル（ＩＣＢＭ）挑発を再開する可能性があると分析している。


ワシントン＝イ・ジョンウン特派員 lightee@donga.com