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一人暮らしの孤独な中年

Posted September. 29, 2018 08:37,   

Updated September. 29, 2018 08:37

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昨年、単身世帯が2000年に比べて2.5倍ほど増え、全世帯の28.6%を占めた。さらに興味深いことは、単身世帯の中で34歳以下の割合が大幅に減ったが、35歳以上の単身世帯の割合が急増したことだ。25~34歳の割合は51.9%から38.0%に13.9ポイント減少したが、35~44歳の割合は17.5%から24.3%に6.8ポイント、45歳以上の割合は5.5%から19.5%に14.0ポイント増えた。未婚単身世帯は小幅に増加したが、離婚した単身世帯と死別した単身世帯の割合が大きく増えたことと関係があるようだ。

◆国語辞典では、中年を40内外の年齢と定義する。40歳以上の単身世帯は大きく3つに分類される。結婚適齢期を逃して結婚できなかったり、離婚後に一人で暮らす中年層、子どもが一人立ちした後、配偶者と死別した老年層だ。高齢化で老年に単身になることは仕方がないとしても、40歳はこのまま孤独に老いてしまうのではないか不安に襲われる年だ。

◆晩婚のため30代のシングルは自然だった。今や40代シングルが周囲の注目を浴びるようだ。人気テレビ番組「燃える青春」に登場する「一人族」は主に40代。「一人で暮らす」では主に30代が登場するが、キム・ジス、ファン・ソクチョン、チョ・ミリョンのような40代の女優も時々出演し、話題を集める。40代シングルへのスポットライトは、長くなった若さに対する礼賛のように見えるが、実はもはや捕まえておけない若さへの憐憫だ。

◆女性の健康状態が良くなり、40代初めまではまだ子どもがいる家庭を夢見ることができる。しかし45歳が過ぎれば状況は急速に変わる。健康学で見ると、中年は45歳頃からと言える。中年に自発的に一人暮らしを選んだなら問題はないが、非自発的な一人暮らしは、うつ病、アルコール依存症などを誘発する恐れがある。少子化と高齢化の間に挟まった孤独な中年の問題にも社会が関心を持たなければならない。


ソン・ピョンイン論説委員 pisong@donga.com