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バッハIOC会長、「東京五輪の成功のために全力で準備」と開催中止説を一蹴

バッハIOC会長、「東京五輪の成功のために全力で準備」と開催中止説を一蹴

Posted February. 29, 2020 07:51,   

Updated February. 29, 2020 07:51

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「7月に開幕する東京夏季オリンピックの成功を期待している」

トーマス・バッハ国際オリンピック委員会(IOC)会長(写真)が、一部で提起されている五輪開催中止説を一蹴した。新型コロナウィルス感染症がアジアを超えて世界に広がっていることを受け、東京五輪が予定通り開催されるかどうかに注目が集まっている中での発言だ。

バッハ会長は27日、日本メディアとの電話会見を行い、「日本政府や五輪組織員会と緊密に協調している。選手と観客の安全を最優先にする大会の無事開催のあめに準備中だ」と話した。

最近、新型コロナウィルスの感染拡大を受けて、東京五輪開催の是非に疑問が持ち上がっている状況だ。IOC委員の中で最古参で、水泳のカナダ代表選手出身のディック・パウンドIOC委員(78)は最近「コロナウイルスも東京五輪を開催が危ぶまれていると判断されれば、大会の延期や場所の変更ではなく、中止を決定することもあり得る」と述べ、波紋を広げた。バッハ会長は同日の会見で、中止や延期の可能性についても「推測に関する質問には答えない」と述べた。

パウンド委員は28日、AFP通信とのインタビューで「世界保健機関(WHO)の深刻な提案がない限り、IOCは東京五輪の中止や延期など、別行動に出ることはないだろう」と一歩下がった。その上で、「備えのない計画を押し通すのも無責任なことだ」とし、信念を曲げなかった。WHOは27日(現地時間)、メディア会見で「IOC、東京五輪組織委員会と緊密に協力している。五輪の未来と関連して近いうちにどんな決定も下さないだろう」と話した。

一方、コロナウィルスの拡大で種目別の五輪出場権がかかっている大会の開催にも影響が出ている。4月27日から30日まで忠清北道忠州(チュンチョンブクト・チュンジュ)で開催される予定だった東京五輪・パラリンピックのボート種目のアジア・オセアニア大陸予選が中止となった。国際ボート連盟は忠州大会にかかった五輪出場枠を他の大会に分散することにした。

来月5日から8日かけて日本沖縄県琉球ゴルフ場で行われる予定だった日本女子プロゴルフ(JLPGA)のシーズン開幕戦であるダイキンオーキッドレディスゴルフトーナメントも中止となった。大会組織委員会は当初、同大会をギャラリー無しに開催することにしたが、コロナウイルス拡大の勢いが止まらないと結局大会を中止することを決定した。


兪載泳 elegant@donga.com