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103億ウォンの「クーベルタン原稿」、IOC本部に寄贈

103億ウォンの「クーベルタン原稿」、IOC本部に寄贈

Posted February. 12, 2020 08:44,   

Updated February. 12, 2020 08:44

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スポーツ関連の出品では競売史上最高額を記録した近代オリンピックの創始者、ピエール・オd・クーベルタン男爵(フランス)がオリンピックの開催を呼びかけた手書き原稿が11日、スイス・ローザンヌにあるオリンピック博物館に寄贈された。

国際オリンピック委員会(IOC)はホームページを通じ、ロシアの鉄鋼財閥で国際フェンシング連盟(FIE)会長のアリシェル・ウスマノフ(67・写真)が、この原稿を寄贈したと明らかにした。昨年12月、米ニューヨークのサザビーズ競売で880万ドル(約103億ウォン)で落札したほしげんこうの落札者は、これまで公開されなかったが、この日の寄贈で明らかになった。

ウスマノフ氏は、ロシアの鉱山会社メタロインベストのとロシアの移動通信会社メガフォンの主要株主だ。スポーツや音楽関連のメディアにも投資している氏は、2008年からFIE会長を務めている。2018年からイングランド・プレミアリーグ(EPL)のアーセナルの持ち分30%を保有している。昨年末の競売では、他の匿名の入札者2人とクーベルタン男爵の原稿を巡って競り合った。

1892年にクーベルタン男爵が作成した14枚の原稿には、古代オリンピック精神の復活と、スポーツを通じて世界平和に貢献するという内容を記している。この原稿までは、米メジャーリーグの伝説的大打者ベーブ・ルースが着用したニューヨーク・ヤンキースのユニフォームが564万ドル(約66億ウォン)で落札され、スポツ関連の競売史上最高額だった。

トーマス・バッハICO会長は同日の記念行事で、「我々はオリンピック精神の基礎をうたっている歴史的な文書が家に帰って来る瞬間を見届けている」と話した。ウスマノフ氏は、「オリンピック博物館こそ、この原稿に相応しい場所だ」と語った。


李元洪 bluesky@donga.com