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駐米英国大使「トランプ政府は無能」、機密メモ流出

駐米英国大使「トランプ政府は無能」、機密メモ流出

Posted July. 09, 2019 08:01,   

Updated July. 09, 2019 08:01

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英国のキム・ダロック駐米大使が本国に送った機密メモで、トランプ米政権いついて「不器用で無能」と評していたことが明らかになり、メモ流出者探しで混乱している。7日、CNNなど外信によると、トランプ大統領は同日、メモを作成したダロック氏について、「英国のために良い仕事をしていない」と非難した。

英政府は火消しに乗り出した。英国のジェレミー・ハント外相は、「(ダロック氏の)個人的な見解だ。英政府は国際舞台で米国が英国の最高の友好国であると考えている」と明らかにした。英国外務省は、メモ流出に対する調査に着手した。英紙ガーディアンは、「ダロック氏のコメントは、トランプ政権に対する一般的な評価と大きく異ならないが、英国の最高級の外交官の露骨な発言が公開されたことは、英政府としては当惑せざるを得ない」と指摘した。

一部では、英国の次期首相の選出が真っ最中の時に敏感な機密メモが流出した政治的背景に注目している。ダロック氏は、英国のEU離脱に反対するデーヴィッド・キャメロン元首相の時に国家安保補佐官を務めた人物。EU離脱に否定的なダロック氏の態度が強硬派を刺激したという見方だ。CNNは、「ダロック氏が、EU離脱強硬派の次期首相候補勢力と考えを共にしているとは見られない」とし、「今回の流出には、次期駐米大使に『親EU離脱』の要人を座らせようとする政治勢力が介入した可能性もある」と伝えた。ガーディアンも、「ダロック氏の任期は年末までだが、今回の流出で選出される次期首相が新任の駐米大使を早期に任命することになった」と伝えた。

英紙デイリー・メールは6日、ダロック氏が2017年から最近まで、英外務省に送った電子メールのメモを入手して報じた。ダロック氏はメモで、「ホワイトハウスは例を見ないほど機能不全だ」とし、「トランプ大統領の治下で分裂している」と指摘した。また「メディアに報道されているトランプ政権内の争いはおおむね事実だ」とし、「トランプ政権が今より正常になるとは思えない」と伝えた。


任寶美 bom@donga.com