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米で黒人男性死亡事件、元警官5人を殺人容疑で起訴

米で黒人男性死亡事件、元警官5人を殺人容疑で起訴

Posted January. 28, 2023 08:58,   

Updated January. 28, 2023 08:58

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米中南部テネシー州で、29歳の黒人男性を過剰制圧して死に至らせた元警官5人が、第2級殺人容疑で起訴された。

米紙ニューヨーク・タイムズなどによると、26日(現地時間)テネシー州シェルビー郡地方検察は、メンフィスで交通違反の取り締まりをし、タイリー・ニコルズさんを暴行して死に至らせた元警官5人全員を第2級殺人、暴行、不法監禁などの容疑で起訴したと明らかにした。彼らは7日、メンフィスで交通違反の取り締まりをしている時、車で帰宅途中のニコルズさんをスタンガンなどで制圧し、暴行を加えたという。起訴された5人は全員が黒人。

警察側は、「ニコルズさんが乱暴な運転をして取り締まったが、逃走しようとした」と主張している。第2級殺人は、明確な殺人故意がなかったとしても、自分の行為で他人が死に至るという認識があったと認められる場合、有罪となる。

難病のクローン病を患ったニコルズさんは、警察に逮捕された後、呼吸困難を訴えて近くの病院に搬送されたが、3日後の10日、心臓発作で死亡した。遺族は、ニコルズさんが意識のない状態で病院に搬送され、顔はあざだらけだったと話す。ニコルズさんの死が伝えられると、米全域で元警官らの過剰な力の行使を批判する声が起こっている。バイデン米大統領は3年前、ミネソタ州で元警官の過剰制圧で死亡した黒人男性ジョージ・フロイド事件当時、議会で通過しなかった警察改革法案の処理を求めた。


イ・チェワン記者 chaewani@donga.com