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ムーディーズ「世界の物価は10月にピーク」、下落を予測

ムーディーズ「世界の物価は10月にピーク」、下落を予測

Posted November. 29, 2022 08:38,   

Updated November. 29, 2022 08:38

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世界の消費者物価が10月にピークに達し、下落する兆しが見えるという分析が出た。米国や欧州など主要20ヵ国(G20)で消費者物価の先行指標と見られる生産者物価が、減速傾向を示しているためだ。

フィナンシャルタイムズは27日(現地時間)、米国に続きドイツや英国などの欧州でも生産者物価や海上運賃、エネルギー価格の上昇傾向が鈍化し、世界的なインフレ現象がピークに達したと報じた。これまで物価上昇の主な原因の一つだったエネルギー価格の高騰とサプライチェーンのボトルネック問題が、多少解消されているからだ。

米国の10月の生産者物価(PPI)の上昇率は前月比0.2%上昇し、市場予想値(0.4%)を下回った。10月のドイツのPPIの上昇率は、前月比4.2%下落した。この数値が前月より下がったのは、2年ぶりのことだ。下落幅としては、1948年以来月間基準で最大幅となる。ドイツの10月のPPIの上昇率は前年同月比34.5%で、依然として異例の高い水準だが、9月(45.8%)に比べると下がった。英国の10月のPPIの上昇率も前年比19.2%で、9月(20.8%)に比べて鈍化傾向に転じた。

グローバル格付け会社ムーディーズは、世界消費者物価の上昇率は10月に12.1%を記録して下がるものと予測した。ロイター通信が経済学者たちを対象に行った最近のアンケート調査で、回答者たちは11月に欧州の消費者物価の上昇率は10.4%で、10月(10.6%)より低くなると予想した。

物価上昇率の鈍化傾向は、米連邦準備制度理事会(FRB)はじめ各国の中央銀行が、利上げの速度を遅らせることに影響を及ぼすものと予想される。しかし、まだFRBや主要国の中央銀行の物価上昇率の目標値である2%まではまだまだ遠いという意見も少なくない。


金玹秀 kimhs@donga.com