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米共和党内で親トランプ陣営と反トランプ派が激突

米共和党内で親トランプ陣営と反トランプ派が激突

Posted August. 19, 2022 09:13,   

Updated August. 19, 2022 09:13

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11月8日の米国の中間選挙まで約80日が残された状況で、野党共和党内で親トランプ陣営と反トランプ陣営が激突した。中間選挙に向けた共和党予備選挙では、トランプ前大統領が支持する候補が次々に当選し、トランプ氏の共和党内の位置づけが強化されている。一方、昨年1月の米連邦議会議事堂襲撃事件を機にトランプ氏と決別したペンス前副大統領、今回の予備選挙でトランプ氏が支持した候補に敗れたチェイニー下院議員(ワイオミング州)が反トランプ攻勢の先鋒に立った。

ペンス氏は17日、トランプ氏の支持者の議事堂襲撃事件を調査している下院特別委員会が要請すれば公聴会に出席するとし、「証言も考えている」と明らかにした。米司法当局は、トランプ氏が支持者を背後で扇動した疑いで捜査している。ペンス氏は、「共和党は法と秩序の政党」とし、トランプ氏の支持者はトランプ氏の邸宅「マール・ア・ラーゴ」を家宅捜索した連邦捜査局(FBI)を攻撃することを止めなければならないと主張した。

16日に実施された中間選挙の共和党予備選挙で、トランプ氏が支持する女性弁護士に敗れたチェイニー氏は、近く反トランプ組織を立ち上げると宣言した。チェイニー氏は17日、「しなければならないことはまだ終わっていない」とし、トランプ氏を退けるには、共和党、民主党、無所属議員に及ぶ広範囲で結束した戦線が必要だと主張した。特に、自身の状況を大統領選直前の選挙で敗れたにもかかわらずホワイトハウスのあるじとなったリンカーン元大統領にたとえ、2024年の大統領選挙に挑戦する考えを示唆した。

ただし、共和党の核心支持層では依然としてトランプ氏の人気が高く、ペンス氏とチェイニー氏の行動がどの程度の破壊力をもたらすかは未知数という観測が流れている。17日、英誌エコノミストの世論調査によると、共和党支持層の66%は「トランプ氏に対する捜査に反対する」と答えた。2020年の大統領選でトランプ氏に投票した回答者の78%も、「FBIの家宅捜索に反対する」と答えた。15日、米政治サイト「ポリティコ」の調査では、「今日大統領選が行われるなら、トランプ氏に投票する」と答えた人は57%で、先月(53%)より増えた。


李恩澤 nabi@donga.com