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パリ・セーヌ川で救助された「ベルーガ」、冷蔵車に入れて塩水エリアへ

パリ・セーヌ川で救助された「ベルーガ」、冷蔵車に入れて塩水エリアへ

Posted August. 11, 2022 09:19,   

Updated August. 11, 2022 09:19

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主に北極海などで生息するベルーガ(白鯨)がフランス・パリのセーヌ川で発見されると、当局がこれを海に戻すための特別救助作戦を繰り広げた。

ガーディアンなどによると、獣医や潜水士、消防隊員など80人以上が投入された救助隊は10日(現地時間)、約6時間にわたる救助作業の末、800キロのベルーガを網に入れて川の外に引き上げた。当初、船を利用しようとしたが、膨大な重さなどで支障が生じたため、手作業でベルーガを移す方法を選んだ。

救助隊は、ベルーガを特殊冷蔵車に乗せて北部のノルマンディー港に移した。ここの塩水流域で3日間健康状態を見守った後、海に返すことにした。ベルーガは数日間何も食べておらず、深刻な栄養失調に苦しんだという。国際海洋生物保護団体「シーシェパード」のフランス支部はツイッターに、「ベルーガは消化活動を全くできずにいる」とし、獣医たちと問題を解決するために努力していると明らかにした。

ベルーガは2日、セーヌ川で目撃された。フランス24によると、フランス内の河川でベルーガが発見されたのは1948年以降今回が2度目となる。どのようにして欧州の大都心まで来たのかはわかっていない。


シン・アヒョン記者 abro@donga.com