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一人暮らし世帯を世話するAI、電話で安否を尋ね、友人のように会話も

一人暮らし世帯を世話するAI、電話で安否を尋ね、友人のように会話も

Posted May. 31, 2022 08:44,   

Updated May. 31, 2022 08:44

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ネイバーが、一人暮らしの世帯のための人工知能(AI)ケアコールサービス「クローバケアコール」を正式オープンしたと、30日明らかにした。

クローバケアコールは、ケアが必要な高齢者の一人暮らし世帯にAIが電話をかけ、食事や睡眠、健康などの安否を確認するサービスだ。ネイバーが独自に開発した超大規模なAI「ハイパークローバ」技術が採用され、単純な健康チェックだけでなく、友人と会話するような情緒的なケアまで可能なのが特徴だ。ネイバーは昨年11月、釜山海雲台(プサン・ヘウンデ)を皮切りに、大邱(テグ)やソウルなど全国20の自治体と協業し、クローバケアコールをテスト運営している。現在、釜山海雲台区で370人余り、大邱で100人、ソウルで300人などがサービスを利用している。

クローバケアコールが、一人暮らしの高齢者の寂しさと社会的孤立を緩和する効果も確認されている。釜山海雲台区でクローバケアコールベータサービスに参加した高齢者を対象に、アンケート調査を行った結果、約90%の高齢者の利用者がサービス利用後に癒やしを感じたと答え、95%の回答者が引き続きサービスを利用する意向があると答えた。

ネイバーは、サービスを正式オープンし、通話結果の管理ツールを強化して完成度を高めた。地方自治体の担当者は完了した通話と未回答電話など現状全体を一目で見ることができる上、特に2週間連続で回答が無いケースや緊急状況が疑われる回答は別途表示され、早い把握と措置が可能だ。

ネイバーは、AIとユーザー間の対話内容から持続的管理が必要な情報を抽出し、これを次の対話に活用できる機能を、第3四半期(7~9月)頃に導入し、サービスを高度化する計画だ。AIが過去の対話を記憶し、「腰が痛いのはどうですか」「あの時お話された病院には行ってきましたか」などの質問をかけるやり方だ。


チョン・ナムヒョク記者 forward@donga.com