Go to contents

134年前に朝鮮画家の目に映ったアメリカの風景とは、韓米国交140年記念で姜璡熙作品展

134年前に朝鮮画家の目に映ったアメリカの風景とは、韓米国交140年記念で姜璡熙作品展

Posted May. 24, 2022 08:46,   

Updated May. 24, 2022 08:46

한국어

134年前に、朝鮮画家の目に映った米国の風景はどうだったのだろうか。朴定陽(パク・ジョンヤン)初代駐米公使を随行した通訳官であり書画家だった青雲・姜璡熙(カン・ジンヒ、1851~1919)が、朝鮮人としては初めて米国現地の風景を描いた「火車分別図」(1888年・澗松美術館所蔵)の実物が初めて公開された。「火車分別図」は、姜璡熙が同僚たちと米ワシントンからメリーランド州ボルチモアに行く汽車に乗るために鉄道局に滞在していたとき、川にかかる鉄橋を通る蒸気機関車を観察して描いたと推定される水墨風景画だ。

韓米国交正常化140周年を記念し、26日から来月18日までソウル江南区(カンナムグ)にある芸画廊(イェファラン)で開かれる「縁:続く」の展示は、青雲・姜璡熙を現代に呼んでいる。水墨画をはじめ、姜璡熙がワシントンの写真館で撮った1880年代の写真など8点を鑑賞できる。出品作の中には、姜璡熙の全身写真が含まれている。これは、1888年に初代駐米公使館に到着した公館員たちが撮った写真の中で、唯一残った原本だ。写真の所蔵者は、今回の展示が終われば、これを国立故宮博物館に寄贈する予定だ。昇る太陽とそびえ立つ山を描いた「昇日蟠松圖」(1888年)と「弎山六星圖」(1888年)も目を引く。それぞれ高宗と当時世子だった純宗の誕生日を祝って描いた作品で、姜璡熙は道着を着て東に向かってお辞儀後、絵を描く作業をした。

今回の展示は、昨年4月、芸画廊が書画協会100周年を記念して開いた「洄:守りたいもの」の後続展示でもある。当時、1918年に創立された書画協会の発起人13人を紹介したが、このうち1人が姜璡熙だった。芸画廊のキム・バンウン代表は23日、「昨年末、ある所蔵者が展示記事を見て、姜璡熙の筆写本と推定される『樂府合英』を持っていると連絡してきた」として、今回の展示を開くことになった経緯を説明した。

朝鮮で流行した樂府ジャンルの楽曲を編集した歌集「樂府合英(1913年)」は、姜璡熙の著作で今回の展示で鑑賞できる。朝鮮後期の代表的なパンソリ研究家の翠松・宋晩載(ソン・マンジェ)の觀優戱(パンソリ集)と、書画家・申緯(シン・ウィ)の小樂府に自分が集めた樂府(漢詩)を一緒に編集した。

姜璡熙研究者のキム・ヨンウク氏は、「姜璡熙の音楽家としての業績は、今回初めて知られたものだ。高麗から朝鮮後期まで韓国の民謡楽譜を集めたのは、高麗の李斉賢(イ・ジェヒョン)と朝鮮後期の申緯の2人だけだった。姜璡熙は正本に近い觀優戱と無名氏の樂府まで盛り込んだということに意義がある」と話した。

現代美術作家のビョン・ジェオンやイ・グィヨン、チェ・ジョンボムが、姜璡熙の生涯と彼が残した作品をオマージュして作った映像やインスタレーション、絵画作品9点も展示される。


キム・テオン記者 beborn@donga.com