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迎撃不可の「悪魔ICBM」、ロシアが今秋にも実践配備

迎撃不可の「悪魔ICBM」、ロシアが今秋にも実践配備

Posted May. 23, 2022 09:09,   

Updated May. 23, 2022 09:09

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ロシアが、「悪魔のミサイル」と呼ばれる次世代大陸間弾道ミサイル(ICBM)「RS-28サルマト」を今秋には実戦配備し、他国の防空システムではサルマトの迎撃は不可能だと主張した。フィンランドとスウェーデンの北大西洋条約機構(NATO)加盟の公式化および西側諸国のウクライナ支援に対抗する狙いがあるとみられる。

 

ロシアの通信社「スプートニク」などによると、ロシア軍戦略ミサイル部隊司令官セルゲイ・カラカエフ大将は22日、「現在、サルマトを迎撃する防空システムは存在しない。今後数十年間はないだろう」とし、「北極、南極、宇宙など発射軌道を多様化でき、迎撃は不可能だ」と強調した。ロシア国営宇宙企業「ロスコスモス」のドミトリー・ロゴジン社長も、「サルマトの発射実験を今年行う」とし、「今秋には実戦配備する計画」と述べた。ロシアは先月20日に初めてサルマトを発射実験した。ロスコスモスは今年、サルマトを46個、生産する計画だ。

最大射程が1万8千キロのサルマトは、核弾頭をはじめ1メガトン(TNT火薬100万トン分の爆発力)級の多弾頭(MIRV)を15個まで搭載できる。第2次世界大戦当時、広島に投下された原子爆弾の2千倍の威力だ。1発でフランス全体(54万平方キロメートル)は焦土と化す。


金潤鍾 zozo@donga.com