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「16倍も細かく観測」、気象庁が「地域数値予報モデル」を開発

「16倍も細かく観測」、気象庁が「地域数値予報モデル」を開発

Posted May. 19, 2022 08:52,   

Updated May. 19, 2022 08:52

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気象庁が、観測地域を従来より16倍細分化して予報できる予測システムを開発した。気象庁は、18日、「韓国型地域数値予報モデル(RDAPS-KIM)」を開発し、12日から運営に乗り出したと発表した。数値予報モデルは、過去の観測資料と現在の実測情報を組み合わせて大気状態を予測するプログラムだ。この予測値を基に、気象庁の予報官らが天気予報を行う。

この予報モデルは、従来は縦横がそれぞれ12キロの四角区域で気象情報を観測して予報していたのを3キロまでに減らした。その分、より細かい気象予測が可能になった。このモデルを導入したことで、ソウル汝矣島(ヨイド)とバムソム一帯を含む汝矣島洞(8.4平方キロメートル)の降水量だけを別途予測できるようになった。済州道(チェジュド)も、やはり既存の12区域から206区域に観測単位が細分化された。

気象庁は、新しい予報モデルが気象予測の精度を高めるものと期待している。2010年、英国の数値予報モデルを導入した気象庁は、2020年4月からは「韓国型全地球予報モデル(KIM)」を開発し、同時に使っている。KIMの英国モデル比予測精度は、導入初期の98%から昨年は99.2%にまで高くなった。

最近、夏場の局地性集中豪雨による被害が頻繁になり、予報の精度を高めるべきだという要求が大きくなっている。気象庁のクォン・ヨンチョル数値モデリングセンター長は、「予報範囲を狭めれば、各地形にともなう降水量の変化をより正確に予測できる」と説明した。昨年のテスト運営では、従来のモデルより性能が改善されたことが分かった。3日後に雨が降るのか予測する予測精度は、19.5%向上した。

気象庁は今後、観測範囲を縦横1キロ単位まで細分化する計画だ。今年末までに試験運営を終えた後、来年から予報に活用することを目指している。気象庁は、細かい気象予報は、風力などの新再生エネルギーの生産や山火事の鎮火などに役立つものと見ている。クォン・センター長は、「地域の特性が異なり、単純比較は難しいが、新しい予報モデルの性能は米国などと同様の水準だ」と説明した。


朴星民 min@donga.com