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北朝鮮、バイデン大統領訪韓中にICBM発射の可能性  

北朝鮮、バイデン大統領訪韓中にICBM発射の可能性  

Posted May. 19, 2022 08:57,   

Updated May. 19, 2022 08:57

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バイデン米大統領の訪韓期間(20~22日)に北朝鮮が大陸間弾道ミサイル(ICBM)挑発を行う可能性が提起され、韓米当局の対応が緊迫している。

18日、東亜(トンア)日報の取材を総合すると、韓米情報当局は平壌(ピョンヤン)付近でのICBMの発射準備の動きを監視している。軍消息筋は、「先週後半から衛星などで活発な活動が捉えられた」と話した。最近、米空軍の偵察機「コブラボール(RC-135S)」がほぼ毎日、東海(トンへ、日本海)を飛行したのも北朝鮮の活動を追跡するためだという。北朝鮮が4日に「火星(ファソン)15」と推定されるICBMを発射した平壌の順安(スンアン)で再びICBM発射を準備しているものとみられる。

CNNも17日(現地時間)、「過去のICBM発射時の兆候が確認された」という米情報当局者の発言を伝えた。発射装備や燃料供給車両、人の動きが確認されたとみられる。軍関係者は、「移動式発射車両(TEL)でICBMを基地の外に運び、液体燃料を注入する段階と推定される」と話した。

北朝鮮が保有する火星系ICBMは、液体燃料を注入すれば3~4日内に発射しなければならない。燃料を注入して長期間放置すれば、燃料と酸化剤の猛毒性物質がエンジンの内部を腐食させ、発射が失敗する可能性があるためだ。「48~96時間内に発射の可能性がある」というCNNの報道から、北朝鮮が燃料注入を終えたものとみられる。この場合、バイデン氏の訪韓当日(20日)か韓米首脳会談(21日)開催日に照準を合わせてICBMを発射する可能性がある。

大統領室は17日、「韓米首脳会談の期間に北朝鮮が挑発する場合、その性格次第で日程を変更し、韓米首脳が直ちに合同防衛態勢指揮システムに入るよう『プランB』を用意している」と明らかにした。北朝鮮がICBMを発射すれば、韓米首脳がすべての日程を取り消し、龍山(ヨンサン)大統領室地下の国家危機管理センター(地下壕)状況室などで北朝鮮への警告声明を発表する対応措置がなされる可能性があるということだ。

一部では、北朝鮮がICBM挑発に続き核実験まで強行する「瀬戸際戦術」に出るという観測も流れている。米戦略国際問題研究所(CSIS)は17日(現地時間)に撮影された衛星写真を根拠に、咸鏡北道(ハムギョンプクト)の豊渓里(プンゲリ)核実験場の3番坑道周辺に新たに入口が建設されたとし、7回目の核実験の準備の完了が近いとみられるという内容の報告書を発表した。

政府筋は、「今週末までは核実験は難しいだろう」としつつも、「(北朝鮮が)韓米首脳会談に合わせてICBMを発射した後、バイデン大統領の訪韓直後に『核ボタン』を押す『リレー挑発』に出る可能性も排除できない」と話した。


尹相虎 ysh1005@donga.com