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コロナ禍2年、生半可な「希望」を語るより大きなリスクに備える時だ

コロナ禍2年、生半可な「希望」を語るより大きなリスクに備える時だ

Posted January. 20, 2022 08:25,   

Updated January. 20, 2022 08:25

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韓国で初の新型コロナの患者が発生してから、今日で2年になった。未曾有の感染症が4度も大流行したことで、19日午前0時までに70万5902人が感染し、6452人が命を落とした。感染者は人口100人当たり1.4人で、死者は韓国の年間交通事故死者の約2倍になる規模だ。

生き残った人たちの日常も、根こそぎ変わった。在宅勤務やオンライン授業、マスク着用が新しい日常として定着し、防疫パスの導入後は、ワクチンを接種しなければ、飲食店やカフェへの出入りもできなくなった。コロナ禍の2年間、30万人の自営業者が涙の廃業を強いられ、廃業店舗の撤去業者は苦い好況を享受している。感染者は罪悪感、自営業者は無気力感、残りの人たちはソーシャルディスタンスによるうつ病から、「自殺危険群」に分類された国民は10人に3人だという。

コロナワクチンの接種完了率が85%に達し、治療剤まで出ているが、コロナ禍は終わる気配がない。かえってデルタ株より伝播力が3倍も強い「オミクロン株」が出現し、世界的に第5派の大流行に見舞われている。韓国もオミクロン株の影響圏に入り、感染者が増加傾向に転じた。19日午前0時基準の一日の新規感染者は計5805人で、先月30日(5034人)以降20日ぶりに5000人を超えている。早ければ、明日からはオミクロン株が優勢種になり、来週には1日の感染者が1万から2万人に急増するとの見通しも出ている。

政府は、1日の感染者が7000人になれば、「オミクロン対応段階」を稼動して、65歳未満は街中の病院で検査と診療を受けさせる計画だ。診断と治療システムが、オミクロン株に合わせて全面的に見直されるのだ。しかし、7000人までにはわずか1200人しか残っていないのに、まだ診断や診療に参加する町内病院の規模すら公開していない。オミクロンに対応するゴールデンタイムをそのまま浪費しているのではないか。急いで具体案を発表し、混乱がないようにしなければならない。

世界保健機関(WHO)のテドロス・アダノム事務局長は、「大流行の終息はまだ遠い。オミクロンを軽く見てはならない」と警告した。コロナの山場を越えてからは、さらに大きな流行に見舞われた。うかつに「トンネルの終わりが見える」と希望を語るよりは、より大きな危機に直面しても克服できるように、防疫と治療の力量を育て、コロナで倒れた人たちの日常回復を助ける政策を実行すべきだ。