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変異株「オミクロン」と同名の露クリニックがWHOを提訴

変異株「オミクロン」と同名の露クリニックがWHOを提訴

Posted December. 06, 2021 08:25,   

Updated December. 06, 2021 08:25

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「どうして、よりにもよって『オミクロン』なのか」

世界保健機関(WHO)が、新型コロナウイルスの新たな変異株の名前を「オミクロン株」と定めたことを受け、ロシアのある実業家がWHOを提訴したと、インドのメディア、WIONニュースが4日、報じた。この実業家が経営する会社名に「オミクロン」が含まれていて、人々が「オミクロン=ウイルス変異」と認識するため、ビジネスが大きな打撃を受けたというのが提訴の理由だ。

WIONニュースは同日、「WHOが新しい変異株の名前を決める時、これがある実業家に悪夢になるとは夢にも思わなかっただろう」とし、WHOに提訴した実業家の話を伝えた。ロシアの「オミクロン・ネットワーク眼科クリニック」の最高経営責任者(CEO)のアレクサンドル・パダル氏は、2015年からロシアの11の都市に同名の眼科クリニックを開き、商標も登録した。また、今後さらに5ヵ所で開院する予定だった。しかし、先月26日にWHOが新型コロナウイルスの新たな変異株の名前をオミクロン株と決めると、パダル氏は4日後の30日、名称の使用差し止めを求めてロシア・モスクワの仲裁裁判所に提訴した。

 

パダル氏は、「インターネットで『オミクロン』を検索すると、私のクリニックは出てこず、変異に関する情報だけが出てくる。いったいどこの患者がこのような名前のクリニックで診療を受けようと思うだろうか」と憤った。また、現在の状況では事業が多大な損害を負うことになると主張した。

WHOが新たな変異株の名前を「オミクロン株」と決めた時、論議があった。ギリシャ文字の順に変異株の名前をつけてきた前例を踏まえれば、順番では「ニュー」と「クシ」だったが、これを飛ばしたためだ。


李恩澤 nabi@donga.com