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IOC会長の彭帥さんとのテレビ電話、 国際人権団体が「中国の権利侵害に加担」批判

IOC会長の彭帥さんとのテレビ電話、 国際人権団体が「中国の権利侵害に加担」批判

Posted November. 25, 2021 08:42,   

Updated November. 25, 2021 08:42

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国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウォッチ(HRW)が、「中国の権利侵害に加担している」とし、国際オリンピック委員会(IOC)を批判した。IOCのバッハ会長は21日、中国の張高麗元副首相(75)に性的暴行を受けたと暴露した後、行方が分からなくなっていた中国の著名プロテニス選手、彭帥さん(35)とテレビ通話を行い、無事を確認した。彭さんは性的暴行の被害を暴露した後、2週間以上消息不明となり、安否が心配されていた。

23日、ロイター通信などによると、HRWの中国ディレクターのソフィー・リチャードソン氏は記者会見で、IOCは彭さんに関する問題の扱いに関して「驚くべき判断力の欠如」を示し、中国の権利侵害に「積極的に加担」していると主張した。IOCは、バッハ氏が彭さんとテレビ通話を行った後、「無事を確認した」と発表したが、中国政府に事実上利用されたという批判を受けている。リチャードソン氏は、バッハ氏が、弁護士の助けを受けているのか、性的暴行の被害を告発するのかどうかについて彭さんに尋ねなかったと指摘した。そして、「IOCは、人的損失がかかっても、北京冬季五輪を成功させることだけを気にかけている」と批判した。そして、各国政府に北京五輪に対する「外交的ボイコット」を呼びかけた。

HRWの中国担当の調査員、ヤチウ・ワン氏も、「IOCは中国政府が作った物語に加担した」とし、「IOCが中国政府を通さずに彭さんと連絡できたとは想像し難い」と述べた。テレビ電話が徹底して中国政府の統制の下になされたということだ。CNNは、IOCの「スポーツウォッシング(スポーツを利用して人権など不都合な事実から目を背けさせようとすること)」をHRWが批判したと報じた。


兪載東 jarrett@donga.com