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バイデン氏に会った岸田首相、文大統領との会談はならず

バイデン氏に会った岸田首相、文大統領との会談はならず

Posted November. 04, 2021 09:11,   

Updated November. 04, 2021 09:11

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国連気候変動枠組み条約の第26回締約国会議(COP26)での文在寅(ムン・ジェイン)大統領と岸田文雄首相の初の会談は実現しなかった。日本による植民地支配期の慰安婦および元徴用工問題の解決策をめぐって韓日政府が依然として平行線を辿っており、文大統領が任期末に韓日関係の突破口を見出すことは容易ではないとみられる。

文大統領は2日(現地時間)、英グラスゴーで開かれたCOP26の最終日程で、バイデン米大統領が主導する「グローバル・メタン・プレッジ」に参加した。当初は岸田氏も発足式に出席して文大統領と会うとみられ、大統領府は韓日首脳間の短い面会や略式会談の可能性に備えた。しかし、岸田氏は発足式に出席する代わりに基調演説とジョンソン英首相、モリソン豪首相、ファム・ミン・チン・ベトナム首相と会談を行った。岸田氏は、バイデン氏とも短い立ち話をした。日本経済新聞は、日米首脳が「年内も含め早期に日米首脳会談の実現を探る」ことで合意したと伝えた。

一方、文大統領は先月15日、岸田氏の就任を祝って電話で話をしたのみ。大統領府関係者は、「両首脳の動線が重ならず、時間も不十分だった」と話した。文大統領が同日、グラスゴーを離れて最後の訪問地であるハンガリーに向かい、岸田氏もグラスゴーに滞在した時間が8時間しかなく、会うことができなかったということだ。朴洙賢(パク・スヒョン)大統領国民疎通首席秘書官は3日、YTNに出演し、「今回会うことができればよかったが、会える時があるだろうし、その道に向かっている」とし、「気候危機、供給網問題など争点が多いグローバル多国間会議に行って日本との問題に集中することは、会議の特性と本質を曇らせる」と話した。

しかし、岸田氏が国際外交舞台のデビュー戦であるCOP26で、米国など主要国の首相と会ったにもかかわらず文大統領とだけ会わなかったのは、過去の問題で冷え切った韓日関係が反映された形とみられる。岸田氏は先月15日、文大統領との電話会談でも、過去の問題に対する韓国政府の解決を求めるなど従来の立場を固守し、韓日関係の険しい道を予告した。


ブダペスト=パク・ヒョモク記者、東京=パク・ヒョンジュン特派員 tree624@donga.com