Go to contents

有罪確定の金慶洙氏、26日に再逮捕 野党は 野党が「本元は大統領」と文大統領に矛先

有罪確定の金慶洙氏、26日に再逮捕 野党は 野党が「本元は大統領」と文大統領に矛先

Posted July. 23, 2021 08:29,   

Updated July. 23, 2021 08:29

한국어

大統領府は22日、金慶洙(キム・ギョンス)前慶尚南道(キョンサンナムド)知事の有罪判決に対して、前日に続き沈黙を続けた。金氏の有罪判決を受け、野党が文在寅(ムン・ジェイン)大統領の謝罪を求めて攻勢に出ている中、政治攻勢に巻き込まれないという構えだ。しかし、野党は引き続き「大元は大統領」とし、攻勢の手を緩めていない。

●野党が総攻勢「本元は大統領」

保守系最大野党の「国民の力」の李俊錫(イ・ジュンソク)代表は同日、最高委員会議で、「(文大統領が)過去、新政治民主連合の代表だった時、国家情報院コメント事件について『大統領府が謝罪しなければならない』と言った」とし、「若い世代が『旧』文在寅と『現』文在寅を比較して嘲弄することが起こらないよう直ちに謝罪することを望む」と述べた。金起炫(キム・ギヒョン)院内代表も、「大韓民国の民主主義を後退させた、選挙介入を越えた選挙操作事件」とし、「金氏ひとり拘束されて終わることでは決してない」とし、与党全般に戦線を拡大する構えだ。「国民の力」は、金氏の有罪判決を文政府の正統性論議に結び付けることが狙いだ。

2017年の大統領選で文氏と対立した「国民の党」の安哲秀(アン・チョルス)代表は、党最高委員会議で、「世界の民主主義の史上最大規模の世論操作であり、民主主義を破壊する犯罪だ」とし、「金メダルを取る五輪有力候補なのでドーピングをしても構わないという主張だ」と述べた。与党の一部の「17年の大統領選は文氏の勝利が予想されていた」という主張を批判したのだ。

野党の大統領候補らも一斉に非難した。「国民の力」の大統領候補の崔在亨(チェ・ジェヒョン)前監査院長は同日、記者団に、「世論操作の受恵者と言える大統領がこのような形で沈黙を守ることは、国民を無視する振る舞いだ」と述べた。洪準杓(ホン・ジュンピョ)議員は、「政権発足の正当性を喪失した」とし、劉承ミン(ユ・スンミン)元議員も「文大統領は最側近の憲法破壊行為に対して国民に謝罪しなければならない」と述べた。

●与党、反省なく司法府を非難

与党「共に民主党」の指導部と大統領候補は、司法府の判決を批判し、野党の大統領の謝罪要求と政権正統性の攻撃を遮断した。尹昊重(ユン・ホジュン)院内代表は同日、政策調整会議で、「大法院(最高裁)の有罪確定は遺憾だ」とし、「有能な知事であり善き政治家だった金氏を失ったことは遺憾にたえない」と述べた。また、「(この事件を)国家情報院コメント操作事件と同様の事件として罵倒する人もいる」とし、「国家情報院や国軍サイバー司令部を動員して組織的かつ積極的に介入した国家情報院コメント操作とは質的に異なる」と主張した。

大統領候補も、「真正」を根拠に大法院を批判した。李洛淵(イ・ナクヨン)前代表は、釜山(プサン)で記者団に、「大法院の判断は非常に残念だ」とし、「個人的な信頼で見て、金氏の真正性を信じる」と話した。丁世均(チョン・セギュン)前首相もCBSラジオで、「裁判所は情況だけで判断したようだ」とし、「金氏の真正性も信じなければならない」と述べた。

与党内では、2018年、党代表だった時にコメント捜査を求めた秋美愛(チュ・ミエ)前法務部長官に対する非難も続いた。金斗官(キム・ドゥグァン)議員はKBSラジオで、秋氏に対して、「盧武鉉(ノ・ムヒョン)の弾劾、尹錫悦(ユン・ソクヨル)の誕生、金慶洙の辞任という3度の自殺ゴールによるハットトリック選手」とし、「恨まざるをえない」と述べた。これに対して秋氏は大田市(テジョンシ)議会で開かれた記者懇談会で、「まるで私が金氏を捕まえたかのように言うことは、私たちの勢力を分裂させようとする『国民の力』の策略」と反発した。

これに先立ち「国民の力」の金在原(キム・ジェウォン)最高委員は同日午前、最高委員会議で、「秋美愛元代表、現大統領選候補の勇断に深く感謝する」とし、「大統領選に雉(尹錫悦前検事総長)を捉える鷹になると出てきたが、雉は捉えられず鳩の金慶洙だけを捉えた」と皮肉った。「鳩」は、ドゥルキング一味が金氏を指した隠語だ。


金志炫 jhk85@donga.com · 柳聖烈 ryu@donga.com