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南ア暴動5日目、少なくとも72人死亡 多くが略奪の際の圧死

南ア暴動5日目、少なくとも72人死亡 多くが略奪の際の圧死

Posted July. 15, 2021 08:25,   

Updated July. 15, 2021 08:25

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南アフリカ共和国で、ジェイコブ・ズマ前大統領(79)の収監に抗議するデモが略奪と暴動に発展し、少なくとも72人が死亡した。デモ隊による防火で、現地のLG電子工場が12日に全焼したのに続き、サムソン電子サービスセンターの数ヵ所が被害を受けているという現地報道もある。

現地メディア、ザ・サウス・アフリカンなどによると、南アフリカ共和国当局は13日、ズマ氏の故郷クワズール・ナタール州とハウテン州で起こったデモで、少なくとも72人が死亡し、1234人が逮捕された。死亡者の多くは、ショッピングモールや商店を略奪しようと人々が押し寄せたことによる圧死だという。13日までに約200ヵ所のショッピングモールが略奪被害を受けた。

韓国企業の被害も増えている。13日、南アフリカ共和国の情報技術メディアテックセントラルは、サムスン電子南アフリカ共和国モバイル事業担当者のジャスティン・ヒューム氏を引用して、「クワズール・ナタール州にある物流倉庫とサービスセンター数ヵ所が暴徒の攻撃を受けた」と伝えた。

今回のデモは、汚職疑惑を受けたズマ氏が、憲法裁判所の調査を拒否し、法廷侮辱罪で禁錮15ヵ月を言い渡され、8日に収監されたことで起こった。米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは、南アフリカ共和国の深刻な経済難が今回の暴動の引き金になったと分析した。

南アフリカ共和国は今年第1四半期(1~3月)基準、就業意欲喪失者まで合わせると、失業率が43%まで上がった。4月の調査では、南アフリカ共和国の人口約6千万人のうち1千万人ほどが7日以内で食事をとれなかったことがあると答えるほど、経済状況が悪化している。南アフリカ共和国政府は、貧困層を対象に昨年5月から今年1月まで、新型コロナウイルス支援金として月350ランド(約27万ウォン)を給付したが、経済難を理由に2月から給付を停止していた。同紙は、デモで350ランドの給付を求めるスローガンが登場したと伝えた。


林賢錫 lhs@donga.com