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現代・パリセード販売、30カ月で30万台を突破

現代・パリセード販売、30カ月で30万台を突破

Posted June. 22, 2021 08:02,   

Updated June. 22, 2021 08:02

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現代(ヒョンデ)自動車の大型スポーツユーティリティー車(SUV)「パリセード」が、発売から1000日目を控え、累積販売台数が30万台を突破し、ロングセラーとしての地位を固めている。

21日、現代自動車の販売集計をまとめた結果、パリセードは2018年12月の発売から先月31日にかけて、計30万638台が内需や輸出で販売された。これは、月平均1万台あまりが売れている傾向だ。パリセードの旧車種とされる大型SUV「マックスクルーズ」は、2013年3月に発売され、6年間で31万651台が販売された。マックスクルーズの6年間の販売台数を、パリセードが発売1000日(今年9月5日)で超えることになる。

パリセードは発売当時、1年近く待たされるほど予想を上回る人気を集めた。現代自の増産で待機期間は減ったが、今も車両向け半導体不足が重なり、「トリム(選択品目による等級)」によって1、2カ月ぐらい待たなければならない。

パリセードは、大きな車やSUVへのニーズが高まった韓国消費者の性向と合致している。広々とした空間とゆったりとした荷物の積載を希望する消費者が増え、車を利用した宿泊を意味する「車泊(日本では「車中泊」)」の広がりまで重なり、大型SUVの需要が増加した。デザインも、雄大で力強く見える外観と、搭乗者個人の安らぎを強調した室内のどちらも好評だった。今年2月は米高速道路安全保険協会(IIHS)の評価で最も安全な車と評価された。

消費者の間では、「大企業会長が乗る車」としても有名だ。3人の子どもを持つ家長の鄭義宣(チョン・ウィソン)現代自グループ会長は、個人日程の際はパリセードを愛用しているという。李在鎔(イ・ジェヨン)三星(サムスン)電子副会長も昨年10月、故李健熙(イ・ゴンヒ)三星電子会長の遺体安置所に2人の子どもを乗せて直接パリセードを運転して話題を呼んだ。鄭会長は2018年11月、米ロサンゼルスで開かれたパリセードの発売イベントに出席し、現代自がかつて弱かったという評価を受けた大型SUV市場の開拓に向け、先頭に立った。

自動車業界の関係者は、「SUVはセダンに比べて価格が高く、大型SUVの販売拡大は現代自の業績向上に役立つだろう」と話した。ジェネシスを含めた現代自のSUVの販売規模は、2018年の69万台あまりから昨年は83万台あまりへと膨らんだ。先月28日に発売500日目を迎えたジェネシスの大型SUV「GV80」は、今年1~5月に5万3537台が販売され、昨年の年間記録を上回り、今年は10万台以上の販売が有力視されている。


徐亨錫 skytree08@donga.com