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「2030は準中型、4050は大型車」の公式崩れる

「2030は準中型、4050は大型車」の公式崩れる

Posted June. 21, 2021 08:15,   

Updated June. 21, 2021 08:15

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20代や30代が「エントリーカー(生涯初の車)」として買うというイメージが強かった現代(ヒョンデ)自動車の準中型セダン「アバンテ」が、最近はかえって中高年層がより多く購入していることが分かった。

一方、かつて中高年富裕層の象徴とされてきたグレンジャーは、むしろ2030世代に人気が高い。長い間、自動車市場に刻印されてきた「2030は準中型、4050は大型」の固定観念が崩れている。

現代自動車が20日明らかにしたところによると、昨年4月から今年5月にアバンテを最も多く購入した世代は50代で、全体の26.9%だった。20代(24.7%)より多かった。発売前に事前契約を交わす時は20代や30代の割合がやや高かったが、実際、販売開始後は40代や50代がより多くアバンテを購入する反転が起きた。

現代自の関係者は、「以前は他人の視線のためでも、大型セダンを主に買い求めていた中高年層が若い感覚を追求し始めている。引退後の第2の人生を楽しもうとするオパール族(積極的で活動的に暮らす中高年層を指す言葉)に強く愛されている」と話した。

子供たちと長距離旅行やレジャーを楽しむ30代や40代とは違って、50代や60代は相対的に短い距離を通っている上、荷物をたくさん載せたり、人をたくさん乗せることも少なく、実利のある準中型車を選ぶという分析がある。維持費が多くかかる上、サイズが大きくて運転しづらい大きな車よりは、基本以上の十分なスペースを持っていながら、運転しやすい準中型車を購入する中高年層が少なくない。

アバンテに代表される準中型セダンは一時、「国民初の車」と呼ばれるほど愛されたが、ここ数年間、SUV(スポーツ用多目的車)ブームが起き、人気が下火になったのではないかという指摘が出ている。しかし、「アバンテ第7世代」の発売後、人気が蘇った。シャープな印象を与える全面デザインが若い感じを最大化し、五感を満足させる未来志向的なデザインと評価された。スマートクルーズコントロール、後方衝突防止など、高級大型車に劣らない先端便宜品目も搭載しており、販売価格も1531万ウォンからなので、ソナタ、グレンジャーなどに比べて低価格競争力を備えている。

中高年層までが客の列に加わり、アバンテを求める全体客も増えている。昨年4月に発売された「アバンテ第7世代」は、月平均6000台以上が売れ、先月まで計11万1643台が売れた。今年の累積では3万4249台が売れ、韓国内乗用車では「グレンジャー」(4万3347台)や「カーニバル」(3万9605台)に次ぐ3位となっている。

一方、2030世代はグレンジャーを多く求める。中古車会社Kcarによると、今年第1四半期(1~3月)に最も多く売れた中古車「グレンジャーIG」客のうち、2030世代の割合は38%だった。40~50代が依然として最も多かったが、かつて小型車購入の割合が高かった2030世代でグレンジャーが2位についたのは新しい現象だ。2030世代の人気を追い風に、国内中古車販売の1、2位に「グレンジャーIG」と「グレンジャーHG」が並んでつくほど多く売れた。

自動車業界の関係者は、「2030世代は車を生活空間と見なしており、空間が広い中大型以上を多く求める。『お父さんの車』と呼ばれていたグレンジャーが、『お兄さんの車』と呼ばれるほど若い世代で関心が高い」と話した。


ピョン・ジョングク記者 bjk@donga.com