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小池東京知事、五輪中止カードを切り出すか

小池東京知事、五輪中止カードを切り出すか

Posted May. 28, 2021 08:08,   

Updated May. 28, 2021 08:08

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日本の政界が小池百合子東京都知事(写真)の「口」に注目している。機会を捉えることに長けた小池氏が突然「五輪中止」カードを出して政局を揺るがす可能性があるからだ。最近、日本の主流メディアはその可能性を報道し始めた。

朝日新聞は27日、小池氏が五輪の食事が準備されたテーブルをひっくり返そうとする漫評を掲載した。同席していた菅義偉首相と大会組織委員会の橋本聖子会長は驚いた様子だ。隅にあるテレビには五輪中止と延期世論が8割以上というニュースが出ている。「あるか、土壇場ちゃぶ台返し」とタイトルが付いている。

東京新聞は27日、「五輪不信が市民に広がっている」という記事で、「最近『小池氏が東京五輪中止を口に出さないか』という憶測が流れている」と報じた。

日本では10月前に衆議院選挙が行われる。菅氏は7月23日に開催予定の五輪を成功させ、お祭りムードで選挙を行おうとし、野党は政府の新型コロナウイルス感染対策の失敗を攻撃して五輪中止を主張している。

 

このような状況で日本の政界では、「小池氏の五輪中止宣言→責任を負って東京都知事辞任→衆議院選挙に出馬→国会議員復帰後初の女性首相登板」シナリオが流れている。アナウンサーとして活動し、大衆的認知度を上げた小池氏は1992年7月に日本新党参議院議員となって政界入りした。その後、5回も与野党を歩き渡り、「政界渡り鳥」と呼ばれた。与党自民党内の非主流に属する小池氏は2016年に離党し、女性で初めて東京都知事に当選した。昨年初めに新型コロナウイルスの感染拡大後、常に政府より一歩先に対策を出し、「コロナ戦士」として認知度を上げた。


東京=パク・ヒョンジュン特派員 lovesong@donga.com