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絶滅危惧1類「ウサギギギ」、環境部が2千匹放流

絶滅危惧1類「ウサギギギ」、環境部が2千匹放流

Posted May. 18, 2021 08:06,   

Updated May. 18, 2021 08:06

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絶滅の危機にある魚類、「ウサギギギ」(写真)が、人工増殖後、自然に放流される。環境部は17日、絶滅危惧1類のウサギギギの成魚約2千匹を14日、慶尚北道星州郡(キョンサンプクト・ソンジュグン)の大伽川(テガチョン)、高霊郡(コリョングン)の伽倻川(カヤチョン)の2つの河川に放流したと明らかにした。

ウサギギギは長さ10センチほどの小さな魚だ。淡い茶色の体に不規則的な茶色の模様があるのが特徴だ。ナマズ目ギギ科に属する韓国固有種だ。水質など環境に敏感で、洛東江(ナクトンガン)中・上流の一部水域だけで限定的に生息する。しかし、生息地の汚染などで2000年を前後に姿がほぼ見えなくなった。1998年に絶滅危惧野生生物1類に指定された。

今回放流されるウサギギギは、国立生態院絶滅危惧種復元センターと順天郷(スンチョンヒャン)大学産学協力団が2019年下半期(7~12月)から人工増殖した成魚だ。共同研究チームは、慶尚北道永川市(ヨンチョンシ)の紫湖川(チャホチョン)で採集したウサギギギで、人工産卵による稚魚を約10ヵ月間で成魚に育てた。これまで2センチほどの稚魚を放流してきたが、今回は5~7センチの成魚を放流し、ウサギギギ定着の成功率が高まると環境部は予測している。

ウサギギギが放流された大伽川と伽倻川は、水がきれいで砂利と石の大きさが多様な川だ。環境部は18年にも、伽倻川にウサギギギを放流したことがある。環境部は、ウサギギギの体内に挿入した無線個体識別装置を通じて、移動状況と生息地の範囲をモニタリングする計画だ。


ソン・ヘミ記者 1am@donga.com