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キューバ、62年間のカストロ統治時代に幕

キューバ、62年間のカストロ統治時代に幕

Posted April. 21, 2021 08:09,   

Updated April. 21, 2021 08:09

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キューバ共産党を率いる第1書記にディアスカネル大統領(60)が選出された。ラウル・カストロ第1書記(89)が、2019年の国家評議会議長に続き、共産党最高指導者のポストまでディアスカネル氏に委譲したことで、62年間の「カストロ兄弟の統治」が幕を下ろした。

キューバ共産党は、首都ハバナで4日間開かれた党大会の最終日の19日、第1書記にディアスカネル氏を任命したと、AP通信などが報じた。一党独裁体制のキューバで、共産党第1書記は最高権力者だ。ラウル氏は2018年に「ディアスカネル時代」への世代交代を予告した。当時、国家評議会議長で共産党第1書記を兼任していたラウル氏は、ディアスカネル氏に国家評議会議長のポストを委譲し、党第1書記は自身が21年まで務めると発表した。ラウル氏が16日、党からの退任を宣言し、ディアスカネル氏の後継者任命は当然の手順と見なされた。

ディアスカネル氏は、キューバ革命の翌年の1960年に中西部の都市サンタ・クララで生まれた。地元の大学で電子工学を専攻し、教授として在職し、キューバ革命軍に入隊した。2003年に43歳の年齢で共産党政治局に合流し、最年少委員になり、10年後に国家評議会副議長になった。

これで、キューバは初めて革命後の世代が率いることになった。キューバは1959年、親米独裁政権が倒れ、フィデル・カストロ氏(1926~2016)が首相に就任した。彼は、政治勢力を革命軍と共産党、国家評議会の3つに分け、軍は弟のラウル氏に任せ、自身は共産党と国家評議会を指導し、31年間、国家首班を務めた。その後、ラウル氏が国家評議会議長と第1書記を順に継承し、60年以上「カストロ時代」を続けてきた。


シン・アヒョン記者 abro@donga.com